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事件は表彰台裏の控え室で起きていた! F1クールダウンルーム名場面集

レースでトップ3フィニッシュを果たしたF1ドライバー達は、表彰台に登壇する前に“クールダウンルーム”に立ち寄り、水分補給して呼吸を整えつつ、ライバル達と談笑しながら表彰式を待つ。今回はこのクールダウンルームでの印象的な場面を振り返っていく。

Winner Sebastian Vettel, Red Bull Racing, second place Mark Webber, Red Bull Racing

写真:: LAT Images

■2016年メキシコGP

Nico Rosberg, Mercedes F1 W07 Hybrid, Max Verstappen, Red Bull Racing RB12 TAG Heuer, Nico Hulkenber

Nico Rosberg, Mercedes F1 W07 Hybrid, Max Verstappen, Red Bull Racing RB12 TAG Heuer, Nico Hulkenber

Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 2016年のメキシコGPのレース終盤には、3位表彰台を懸けた激しいバトルが繰り広げられていた。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からのプレッシャーを受けたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ターン1でブレーキをロックアップさせ、シケインをショートカットしてコースに戻ったが、ベッテルにポジションを譲らなかった。

〜無線にて〜

ベッテル「どけ! どけよ! マジで!……彼は******だ。あいつはそういう奴だよな。俺の見間違いか?」

 その後、フェルスタッペンは3番手でチェッカーを受けるが、タイムペナルティによって順位降格となったことをクールダウンルームで知らされ、その場を去ることに。なお、4番手でフィニッシュしたベッテルもペナルティを受けたため、3位は最終的にダニエル・リカルド(レッドブル)となった。

〜クールダウンルームにて〜

フェルスタッペン「(降格を聞かされ)みんな、またね!」

ニコ・ロズベルグ(メルセデス)「何かあったの?」

フェルスタッペン「僕はターン1で飛び出したんだ。1周目でみんなが飛び出すような感じでね」

ロズベルグ「……で、どこ行くの? スチュワードのところ?」

フェルスタッペン「何で?」

ロズベルグ「どこ行くのさ?」

フェルスタッペン「タイムペナルティを受けたんだ、ついさっきね」

ロズベルグ「あら、本当に?」

ルイス・ハミルトン(メルセデス)「なんてこった……」

 

■2017年アゼルバイジャンGP

Lance Stroll, Williams FW40

Lance Stroll, Williams FW40

Photo by: Andrew Hone / Motorsport Images

 2017年のアゼルバイジャンGPは、セーフティカーが何度も出動する荒れた展開となった。そんなレースを制したのは、レッドブルのダニエル・リカルド。ウイリアムズのランス・ストロールはチェッカー寸前でバルテリ・ボッタス(メルセデス)に交わされたものの、3位に入り自身初の表彰台となった。クールダウンルームでは喜びを抑えきれないストロールと、それを暖かく迎えるリカルドとボッタスの姿が印象的だった。

〜クールダウンルームにて〜

ストロール「いやあ……めちゃくちゃ僅差だったね!」

ボッタス「おめでとう、よくやったよ」

ストロール「楽しかったよ。ありがとう、本当にありがとう」

リカルド「(ストロールと握手)よくやった。グッジョブ。最高だったでしょ?」

ストロール「最高だね!」

リカルド「みんな楽しんでくれたかな……こういうレースを去年もやりたかったよね? セーフティカーだらけの」

ストロール「本当に楽しかった!」

ボッタス「そうだね……僕なんか1周目終わった頃には周回遅れだったよ」

ストロール「見た見た! 確かセーフティカーをオーバーテイクしてたよね?」

 

■2013年マレーシアGP

Mark Webber, Red Bull Racing and Sebastian Vettel, Red Bull Racing

Mark Webber, Red Bull Racing and Sebastian Vettel, Red Bull Racing

Photo by: Charles Coates / Motorsport Images

 2013年のマレーシアGPでは、レッドブルがワンツー体制を築いていた。レース終盤、2番手を走るセバスチャン・ベッテルは、トップのマーク・ウェーバーのペースが上がらないことから、彼を追い抜こうとした。しかしチームは“マルチ21”という暗号を用いて、ベッテルにこのままポジションをキープするよう指示した。しかしベッテルはそれを無視し、ウェーバーをオーバーテイクしてトップでチェッカーを受けてしまったのだ。

〜無線にて〜

チーム→ベッテル「セバスチャン、マルチマップ21、マルチマップ21だ。彼と間隔をあけてそのままのポジションでいるんだ」

ウェーバー「(ベッテルにオーバーテイクされ)うん、素晴らしいチームワークだな!」

チーム→ウェーバー「OK、マーク。彼には伝えてあるよ」

チーム→ベッテル「セバスチャン……」

ベッテル「すごく怖かったよ! メインストレートで急に動いてきて、僕をラインの外に追いやったんだ」

〜クールダウンルームにて〜

ウェーバー「マルチ21だろ、セブ。マルチ21だよな?」

ベッテル「……」

 

■2016年中国GP

Second place Sebastian Vettel, Ferrari, Tony Ross, Race Engineer, Mercedes AMG F1, Nico Rosberg, Mer

Second place Sebastian Vettel, Ferrari, Tony Ross, Race Engineer, Mercedes AMG F1, Nico Rosberg, Mer

Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images

 2016年の中国GPではスタート直後に、フェラーリの2台が同士討ちする場面があった。大きく右に回り込むターン2で、ダニール・クビアト(レッドブル)がセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のイン側に飛び込んできた。行き場を失ったベッテルは、アウト側にいたキミ・ライコネン(フェラーリ)と接触し、彼を弾き飛ばしてしまった。

 結果的にベッテルは2位、クビアトは3位でフィニッシュしたが、レース後のクールダウンルームではクビアトのある一言をきっかけにベッテルがエキサイトしてしまう……。

〜クールダウンルームにて〜

クビアト「スタートで何かあったの?」

ベッテル「お前がそれを聞くか! 僕が左に避けなかったら、3台でクラッシュしてた」

クビアト「いや、僕は……」

ベッテル「『いや』じゃないよ! 魚雷みたいに突っ込んできたじゃないか」

クビアト「あれはレースだよ(笑)」

ベッテル「ああそうかい。もし僕が君と同じラインを走っていたら、僕たちはクラッシュしてたんだぞ」

クビアト「同じライン走らなきゃいいんじゃない(笑)」

ベッテル「ああ、でも左側にもマシンがいた」

クビアト「僕の目はふたつしか付いてないから、2台しか見えなかった」

ベッテル「ああいうことしてると、いつかクラッシュするぞ」

クビアト「でも僕は今回クラッシュしなかったけどね」

ベッテル「ああ、君はね!」

 

■2007年ヨーロッパGP

Fernando Alonso, McLaren MP4-22 Mercedes, 1st position, attempts to pass Felipe Massa, Ferrari F2007, 2nd position, for the lead

Fernando Alonso, McLaren MP4-22 Mercedes, 1st position, attempts to pass Felipe Massa, Ferrari F2007, 2nd position, for the lead

Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 ニュルブルクリンクで行なわれた2007年のヨーロッパGPは、雨絡みで大荒れのレースとなった。レース終盤はフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とフェリペ・マッサ(フェラーリ)による優勝争いとなり、最終的にアロンソはマッサと接触しながらも彼をオーバーテイクし、勝利を収めた。この接触を巡り、クールダウンルームでは激しい口論が始まった。

〜クールダウンルームにて〜

アロンソ「わざとやっただろ。バルセロナの時と一緒で」

マッサ「いや、わざとじゃない」

アロンソ「君は僕のサイドポッドを壊したんだ。後で戻ってよく見てみろよ」

マッサ「うるせえな。勝ったお前がそういうことを言うのか」

アロンソ「言ってることの意味がよく分からないね。僕は(ニック)ハイドフェルドや他の連中とも戦ったけど、あんなことにはならなかった」

マッサ「そろそろ学習したらどうだ!」

アロンソ「学習するべきなのはそっちだろ」

マッサ「自分のしたことをよく考えろ。ブラボー」

アロンソ「お前こそな!」

〜その後〜

マッサ「そうさ、わざとやったのさ。お前がバルセロナでわざとぶつけてきたようにな!」

アロンソ「分かった分かった」

マッサ「大人になった方がいいぞ」

アロンソ「(TVカメラに向かってガッツポーズ)」

 

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