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開幕まであと1ヵ月……レギュラードライバーがウイルスに感染した際、その代役は?

7月上旬にオーストリアで開幕する2020年のF1。新型コロナウイルスの危機により、リザーブドライバーに注目が集まっている。F1はもしレギュラードライバーにウイルス感染者が出た場合にもレースを中止せず、リザーブドライバーが出場するよう求めているのだ。

Robert Kubica, Alfa Romeo Racing C39

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 F1のCEOであるチェイス・キャリーは先日行なわれたインタビューで、レースの週末にドライバーに新型コロナウイルス陽性者が出た際、どんな対応をするのかと尋ねられ、次のように語った。

「もしドライバーが感染していた場合、リザーブドライバーを走らせることができる」

 そうキャリーCEOは語った。

「それはドライバーが、食中毒やその他予期せぬ事態に見舞われた時と同じようなモノだ」

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 万が一の事態が起きた時のために、多くのチームがリザーブドライバーを抱えている。またいくつかのチームは、レースドライバーが出場できなかった場合は、姉妹チームのレースドライバーやリザーブドライバーを”レンタル”してくることもある。

 またフェルナンド・アロンソやニコ・ヒュルケンベルグ、セルゲイ・シロトキンなど、最近までF1を戦っていたドライバーが、代役として起用される可能性もある。

 一部のチームは、毎戦現場にリザーブドライバーを帯同させる。それ以外のチームは、フライアウェイ戦の場合には帯同させるものの、欧州内でのレースの場合はファクトリーのシミュレータや自宅でスタンバイさせ、登板が必要となった場合にのみ、急遽サーキットに駆けつけるようになっている。

 ただ現状はより複雑だ。F1はシーズンを始めるにあたって、関係者に対して厳しい検査を義務付けることにしている。そのためリザーブドライバーも、新型コロナウイルスの感染テストで陰性であることが確認されていなければならないのだ。

 さらに今年の場合は、通常の航空便に搭乗するためには厳しい制限があり、木曜日や金曜日に飛行機に乗るのは簡単なことではない。そのため、チームは各イベントに、最初からリザーブドライバーを帯同させることになるだろう。

 ただこれにより、通常の年ならばレースの間にもファクトリーで並行して進められるシミュレータ作業に、何らかの影響を及ぼす可能性がある。

 では、各チームにはどんな選択肢があるのだろうか?

メルセデス:2018年までマクラーレンのドライバーとしてF1を戦った、ストフェル・バンドーンを、代役として起用することができる。バンドーンは現在、メルセデスのフォーミュラEでドライバーを務めているが、今年の初めにはF1チームのリザーブドライバーとしても指名された。また、シミュレータ・ドライバーを務めるエステバン・グティエレスを起用することもできるが、グティエレスは3年以上スーパーライセンスを取得していないため、旧型のF1マシンで300km以上走行する必要がある。

レッドブル/アルファタウリ:レッドブルとアルファタウリは、今年の初めにセルジオ・セッテ・カマラをリザーブドライバーとして指名した。ただセッテ・カマラは今年、スーパーフォーミュラに参戦する予定であるため、日本の渡航制限次第によっては複雑な状況になる可能性がある。セバスチャン・ブエミも代役候補のひとりと言えるだろう。ただ、もしレッドブルのドライバーのいずれかが出場できなかった場合には、ピエール・ガスリーもしくはダニール・クビアトのどちらかがレッドブルのマシンを駆り、アルファタウリのマシンにリザーブドライバーが乗る……ということになるだろう。

フェラーリ:アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィは、フェラーリの公式リザーブドライバーであり、必要に応じてフェラーリで代役を務めることになるだろう。またチームには、シミュレータ担当のパスカル・ウェーレインもいる。ウェーレインは2017年にザウバーでF1を戦ったのが最後。今はフォーミュラEに参戦している。

マクラーレン:昨年はセルゲイ・シロトキンをリザーブドライバーとして確保していたマクラーレン。しかし、2021年からメルセデスとのパワーユニット供給契約を結んだ後、同メーカーのドライバーを起用できるようになったため、バンドーンとグティエレスも起用することができる。レーシングポイントも同様の契約を結んでいる。なおフェルナンド・アロンソは今季のインディ500にマクラーレンから参戦することが決まっているため、同じチームからF1にスポット参戦する可能性は否定できない。

ルノー:周冠宇とクリスチャン・ルンガーがチームのテストドライバーであるが、スーパーライセンスを手にしておらず、代役としてレースに参戦することはできない。チーム代表のシリル・アビテブールは、motorsport.comに対して「いくつかの選択肢を検討している。今月中に計画を発表するつもりだ」と語っている。現実的には昨年チームに所属していたヒュルケンベルグやシロトキンが候補になるだろう。

レーシングポイント:チームは独自のリザーブドライバーを抱えておらず、数年前からメルセデスと契約を結んでいる。ただチームは、ヒュルケンベルグと友好的な関係を維持しており、もし専属のドライバーを待機させることになった場合には、彼がその選択肢となる可能性がる。

アルファロメオ:ロバート・クビサは、アルファロメオの公式リザーブ・ドライバーである。もしジョビナッツィがフェラーリに呼ばれることになるなど、アルファロメオのマシンをドライブできなくなった場合、クビサが代役を務めることになるはずだ。インディカー参戦中のマーカス・エリクソンも、昨年リザーブドライバーを務めた経験がある。

ハース:ルイ・デレトラとピエトロ・フィッティパルディがリザーブドライバーとして指名されている。いずれも過去にF1マシンのテスト走行を経験している。

ウイリアムズ:ウイリアムズも、パワーユニット供給契約の関係から、メルセデスのリザーブドライバーを起用することができる。昨年、ジョージ・ラッセルが体調不良を訴えた際には、エステバン・オコンがシート合わせまで行なったことがあった。ただ今年の初めには、FIA F2参戦中のジャック・エイトケンをリザーブドライバーとして正式に起用している。

 

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