F1、2022年はテスト日程を計6日間確保? 開催地はバルセロナ&バーレーンに
F1は2022年シーズンのプレシーズンテストスケジュールを策定しており、バルセロナとバーレーンの2箇所で行なわれることになりそうだ。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1の2021年プレシーズンテストは、マシンの大部分が昨年型から引き継がれていたため、バーレーンでの3日間のみの実施となった。しかし2022年はレギュレーションが大きく変更され、マシンも一新されることから、バルセロナとバーレーンでの計6日間にわたってプレシーズンテストが実施されることになりそうだ。
2022年、F1はテクニカルレギュレーションが大きく変更される。これまでとは空力コンセプトが一新されるグラウンドエフェクトを多用する車体、18インチホイールへの変更など……変化は多岐に渡っているため、各チームはテスト日程を3日間増やすことを希望していた。
現在、来シーズンに向けたテストスケジュールの策定が進んでいるが、3日間のテストを2会場で行なう形で合意に至ったようだ。
なおチーム側は新型コロナウイルスによる移動制限を考慮し、各チームの拠点から近く、移動が比較的容易となるバルセロナ(カタルニア・サーキット)での実施を希望していたという。一方でF1側は、3月に開幕戦の舞台となる可能性が高いバーレーンでのテスト実施を希望していた。
彼らは最終的に歩み寄りを見せ、2月23〜25日にかけてバルセロナで1回目のテストを実施。その後3月11〜13日にバーレーンで2度目のテストを実施するスケジュールとしたようだ。チームは開幕戦までこの地に留まることで、移動は実質的に1回で済むことになる。
この計画はまだ暫定の段階にあるが、チーム側も正式に承認することが見込まれている。なお規定ではヨーロッパ外でのテストを実施するためにはFIAの支持が必要となる。
またスポーティングレギュレーションの変更も必要となる。現行の規定ではテストと最初のレースの間は10日間の間隔が必要とされているが、それが4日に減少される見込みだ。
こうした変更は2022年のレギュレーション詳細の最終決定に焦点を当てた9月のスポーティングディレクターの会合で話し合われると考えられている。
■フィルミングデーにも変化?
F1は現在テスト以外での現行マシンでの走行が制限されているが、例外的に可能なのが、PR用の撮影日を利用した走行(フィルミングデー)だ。プレシーズンテスト前には、マシンのシェイクダウン目的でよくこのフィルミングデーが活用されている。
現在の規定では走行距離は100km以下、使用するタイヤもプロモーション用の専用品となっている。F1はこの規定を改定し、距離を100km以上、また実際にレースで使うタイヤを使用することについても議論しているようだ。
F1マネージングディレクターのロス・ブラウンは現在のフィルミングデーを、“シェイクダウンデー”と名称変更し、最初のテストの前に各チームに新型マシンを走行させる機会を与えたいと考えていると言われている。
ただこの場合でも問題は残る。例えば、各チームが異なる場所と時間で走行を実施する可能性があるため、タイヤを供給するピレリにとっては、ロジスティクス上の問題が発生する可能性があるのだ。
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