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大苦戦のフェラーリ。今の目標は「2021年定期的に表彰台争いする」こと

フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、今シーズンコンストラクターズランキング3位争いに加わるのは「非常に難しい」と語る。

Charles Leclerc, Ferrari SF1000, Sergio Perez, Racing Point RP20

Charles Leclerc, Ferrari SF1000, Sergio Perez, Racing Point RP20

Charles Coates / Motorsport Images

 今季のフェラーリは、チーム史上稀に見る苦戦を強いられている。13レースを終えた時点で優勝はゼロ。コンストラクターズランキングでは6番手に低迷している。5番手レーシングポイントとの差は31ポイント。一方7番手につけるアルファタウリ・ホンダには、14ポイント差まで迫られている。

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 首位メルセデスと2番手レッドブルは大きく抜け出しているものの、ランキング3番手争いは実に僅差。ルノーが135ポイント、マクラーレンとレーシングポイントが134ポイントと、わずか1ポイントの中に3チームがひしめき合っている。

 フェラーリとしては、このランキング3位争いに加わりたいところ。しかし、シャルル・ルクレールは安定してポイントを稼ぐことができているものの、今季限りでチームを離れることが決まっているセバスチャン・ベッテルはここ7レースでの獲得ポイントがわずか2という状態。3番手集団との差は縮まるどころか、逆に広がってしまっているような状況だ。

 チーム代表のマッティア・ビノットは、ランキングを上げることを熱望しているとしながらも、そのための十分な時間が残されていないかもしれないと認めた。

「確かに、チャンピオンシップでひとつでも順位を上げようとすることは、素晴らしいことだと思う。でもイモラを見ると、ポイントを縮めることができなかった」

 ビノット代表はそう語った。

「戦いは非常に接戦だ。しかし、我々のマシンは良くなったと思う。だから我々はひとつでも前を目指すし、目標は誰かに追いつこうと試みることだと思う。でも残りはあと4戦。とても大変なことになるだろう」

 今季はパワーユニットの面でも、そして空力面でも、ライバルに対して遅れをとったフェラーリ。首位争いに復帰するまでには長い時間がかかると、チームも認めている。ビノット代表は来季の目標について、定期的に表彰台を目指して戦うことだと、スカイ・イタリアに対して語った。

「我々のプロジェクトは誤っていた。そして間違っている方向で開発を進めていたのだ」

 そうビノットは語った。

「そして新型コロナウイルスの流行が始まり、開発作業がストップした。このことは、我々にとって大きな痛手となった」

「9週間の作業停止に従わなければいけなかった。さらにその後で、2020年の開発が凍結されることが決定された。今シーズンはいつもとは違う。しかし、我々は対処することができるだろう」

「2021年には、非常に挑戦的な目標がある。我々はすごく団結しているし、成功したいと思っている。責任の重さと、挽回したいという願望を感じているのだ」

「来年は、テストベンチで動いている、全く新しいエンジンが登場する。マシンについてのアイデアはあるが、以前と比べて風洞実験の時間が短縮されるので、奇跡を起こすことはできない。しかし、このチームはまだ生きている。そして、一歩前進させるんだ。それができるかどうかを証明するのは、我々次第なんだ」

「現実的には、フェラーリが2021年のタイトルを争うのは難しいだろう。しかし来年は、定期的に表彰台を目指して戦うことができるポジションに戻らなければいけない。それが現時点での我々の目標なのだ」

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