F1 オーストリアGP

フェラーリ、“想定外に速い”ウイリアムズのラッセルに阻まれ「予選の戦略が崩されてしまった……」

フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.によると、F1オーストリアGPの予選Q2でミディアムタイヤを履く戦略は、ペースの良かったウイリアムズのジョージ・ラッセルによって挫かれたと語った。

Adam Cooper

Adam Cooper

編集: 2021/07/04 12:19

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Charles Leclerc, Ferrari SF21

 F1第9戦オーストリアGPの予選Q2をミディアムタイヤで突破しようと試みたフェラーリの戦略は、ミディアムタイヤで予選Q3進出を果たしたウイリアムズのジョージ・ラッセルによって無に帰したとフェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.は語った。

Read Also:

 オーストリアGPには、C5〜C1の5種類のタイヤのうち1番柔らかいタイヤセットであるC5(ソフトタイヤ)、C4(ミディアムタイヤ)、C3(ハードタイヤ)が用意されている。同サーキットで先週行なわれた前戦シュタイアーマルクGPからは、1段階柔らかいセットとなっている。

 F1のスポーティングレギュレーションにより、予選Q3進出を果たしたドライバーは予選Q2のベストタイムを記録したタイヤで、決勝レースをスタートしなければならない。フェラーリは、寿命の短いソフトタイヤでのスタートを避けるべく、予選Q2では両ドライバーにミディアムタイヤを装着した。

 しかしその予選Q2ではサインツJr.が11番手、ルクレールは12番手に終わり、予選Q3進出を逃した。一方、ウイリアムズのラッセルは同じミディアムタイヤで10番手を獲得。サインツJr.とは0.006秒差で、念願の予選Q3進出を果たした。

 ルクレールとサインツJr.曰く、チーム側はラッセルの予選ペースを想定しておらず、もし彼がいなければ少なくともサインツJr.は予選Q3に進出できていただろうと述べた。

「(決勝レースを)ソフトタイヤでスタートするという選択肢は、絶対に避けたかった」と予選後にルクレールはmotorsport.comに対して語った。

「だからミディアムタイヤを試したけど、上手く行かなかった。ウイリアムズが僕らの前にいるというのは、少し驚いたよ。理想は(予選Q3を)ミディアムタイヤで突破することだったけど、僕らには上手く機能しなかった」

「完璧なラップでもなかった。でもカルロスのラップと僕の(ラップ)を比較してみると、タイムはとても、とても近かった。もちろん、あちこちでもっと上手くやれたとも思う。彼は、そういうところで上手くやったんだろうね。でも多かれ少なかれ、僕らはマシンの限界に達していた。だからこれが今日できる全てだった」

George Russell, Williams FW43B

George Russell, Williams FW43B

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 一方、サインツJr.はチームが遅いミディアムタイヤを選択したことで、予選Q3に進出できないリスクがあったと認めている。

「理解してはいるけど、ソフトタイヤで5番手にいるよりもミディアムタイヤで11番手の方が良かった。これが最優先事項だった」とサインツはmotorsport.comに語った。

「僕らはそうすることを選択した。実際は、ミディアムタイヤを履いて0.006秒で予選Q3進出を逃した。7番手以内を狙っていたんだけど。でもしょうがない」

「アタックラップの中で0.006秒は稼ぎ出せただろう。先週もラッセルに予選で負けたから、ウイリアムズは速くなっている。先週の決勝で(ラッセルは)8番手を走行していた。ウイリアムズにはペースがあるし、明らかに彼はとても良い仕事をしている。彼にはおめでとうと言いたいね」

「でも、彼らは先週既に速そうだったから、僕らが全力を出しきれなかったという訳ではない。『0.006秒差って何?』って気持ちだ」

「だからこそ、全てを前向きに捉えて、なぜだかは分からないけどこのサーキットで強いのは明日(の決勝レース)だということを理解しないといけない。先週は厳しい予選のあと、決勝(の結果)に僕らはとても満足していた。どこまで巻き返せるか見てみよう」

「先週と比較すると、僕は成長できているとも感じている。正直に言うと今回の予選ではあまり調子が良くなかったけど、同じコースで週末ごとに進歩を実感できて嬉しかった」

「週末ごとに僕のエンジニアリングチームと僕自身は、このマシンで少しずつラップタイムを稼ぎ出せていると思う。嬉しいことに、それがレースペースの良さに結びついている。どうなるか見てみよう」

Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21

Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21

Photo by: Erik Junius

 ルクレールも先週末の第8戦シュタイアーマルクGPで見せたレースペースが、チームの励みになっていると語った。

「間違いなく、僕らに自信を与えてくれた」とルクレールは言う。

「でもその一方で、僕らに似た戦略を採るマシンが前に沢山いる。彼らはミディアムタイヤを履いて予選Q3に進出できているから、簡単にはいかないだろう」

Read Also:

 長きに渡りフェラーリを悩ませてきたタイヤの問題を解決するためにチームが行なってきた作業について、サインツJr.はこう付け加えた。

「それについて、僕らはまだ確信を得られてはいない。特にもし明日(の決勝で)路面温度が下がれば、僕らは限界をさらけ出すことになるだろう」

「同時に、まだ解決できていない小さな問題が残っているという点を、心に留めておく必要がある。でも先週はそれに悩まされることはなく、僕らはとても強かった」

「明日(の決勝)は笑う人と悲しむ人に分かれるだろうけど、今日は0.006秒負けたことで24時間に渡って苦痛を味わうことになる」

 フェラーリのスポーティングディレクターを務めるローレン・メキースは、決勝レースでソフトタイヤの使用を避けるためにレース週末の計画を建ててきたと明らかにした。

「レースでは、C5タイヤは我々に適さないという結論を持ってここに臨んだ」と彼は言う。

「ライバル勢と比較して、ある条件下で我々はタイヤ摩耗が激しいことを理解している。柔らかいタイヤコンパウンドが持ち込まれる今回、レースでC5タイヤが機能するとは考えていない。それ故に、レースにそれを使うことを避けるように、我々は週末を組み立ててきたのだ」

 予選で8番手を記録したアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが、予選Q2でアルピーヌのフェルナンド・アロンソの走行を妨害したとして3グリッド降格を受けたことで、サインツJr.は10番グリッドから決勝スタートを迎えることになる。

 

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 レッドブル、F1次世代PUは”白紙からの再スタート”を望む「現行PUを継承すると、低コスト化は難しい」

次の記事 2021年 FIA F1世界選手権第9戦オーストリアGP 決勝ライブテキスト

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Adam Cooper



アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

F1

F1

日本GP

2024/04/15

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」



鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1

F1

日本GP

2024/04/12

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」



F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

F1

F1 2024/04/11

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

More from

フェラーリ



「無事に戻って来れてラッキーだった」ブレーキペダルが底に……ハミルトン、市街地コースで危険なトラブル発生。序盤にガレージへ

F1

F1

スペインGP

10 時間前

「無事に戻って来れてラッキーだった」ブレーキペダルが底に……ハミルトン、市街地コースで危険なトラブル発生。序盤にガレージへ



ハミルトン、4番手に終わった予選に「ポールは近くなかった……」決勝はデグラデーションに望み

F1

F1

スペインGP

1 日前

ハミルトン、4番手に終わった予選に「ポールは近くなかった……」決勝はデグラデーションに望み



モンツァで大クラッシュのルクレールは大事をとって“ADUO1”旧仕様フェラーリPUに載せ替え。ハミルトン車の“ADUO2”との性能差は?

F1

F1

スペインGP

2 日前

モンツァで大クラッシュのルクレールは大事をとって“ADUO1”旧仕様フェラーリPUに載せ替え。ハミルトン車の“ADUO2”との性能差は?

最新ニュース



アロンソ、大ダメージを負ったマシンで母国戦完走……その判断は自分自身で?「フィニッシュした後は1速で走った。皆の熱気を感じたかったんだ」

F1

F1 F1

スペインGP

8 時間前

アロンソ、大ダメージを負ったマシンで母国戦完走……その判断は自分自身で?「フィニッシュした後は1速で走った。皆の熱気を感じたかったんだ」



マルティン、サンマリノ急落5位は“腕上がり”が原因「大チャンスを逃してしまった」手術判断は次戦オーストリア後

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

9 時間前

マルティン、サンマリノ急落5位は“腕上がり”が原因「大チャンスを逃してしまった」手術判断は次戦オーストリア後



F1分析|幸運だっただけじゃない。アントネッリ、自らの判断でピットに飛び込み勝利をもぎ取る……20歳の驚異的な決断力。最速ノリスは不運|F1スペインGP決勝

F1

F1 F1

スペインGP

10 時間前

F1分析|幸運だっただけじゃない。アントネッリ、自らの判断でピットに飛び込み勝利をもぎ取る……20歳の驚異的な決断力。最速ノリスは不運|F1スペインGP決勝



「無事に戻って来れてラッキーだった」ブレーキペダルが底に……ハミルトン、市街地コースで危険なトラブル発生。序盤にガレージへ

F1

F1 F1

スペインGP

10 時間前

「無事に戻って来れてラッキーだった」ブレーキペダルが底に……ハミルトン、市街地コースで危険なトラブル発生。序盤にガレージへ

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録