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フェラーリF1代表、ハンガリーでのサインツJr.とピットの”無線での議論”は「正しいことだった」

フェラーリのマッティア・ビノット代表は、F1ハンガリーGPの決勝レース中にカルロス・サインツJr.がチームからのピットインの指示に疑問を投げかけたのは問題なく、正しいコミュニケーションの形であると語った。

Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21, Fernando Alonso, Alpine A521

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1ハンガリーGPの決勝レース中、ピットインを指示する無線に反論し、当時履いていたタイヤで走行を続けることを選択するというシーンがあった。これについて同チームの代表であるマッティア・ビノットは、チームとドライバーの間の意思疎通に問題があるわけではなく、正しいコミュニケーションの形であると語った。

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 サインツJr.はハンガリーGPの予選Q3でクラッシュ。15番グリッドから決勝レースをスタートすることになった。しかしスタート直後に起きた混乱をかいくぐり、一気に6番手まで浮上することに成功した。

 サインツJr.はこれにより、ウイリアムズのニコラス・ラティフィ、そしてアルファタウリの角田裕毅を追いかける展開となった。しかしなかなか前に出ることができず、他のマシンが前を行くマシンをアンダーカットするため早めにピットインをし始めたのを見て、チームはサインツJr.に対して無線で、ピットインするよう指示を出した。

 ただサインツJr.はこの指示に反対。自分には十分なペースがあるとして、走り続ける必要があると主張したのだ。

 結局前を行く角田が、22周を走り切ったところでピットイン。ラティフィは翌23周でピットに入ったが、先にタイヤを交換した角田が、コース上では抜きあぐねていたラティフィをアンダーカットして前に出ることに成功した。

 しかしサインツJr.は、ミディアムタイヤのままで走行を続けることを選択。かなりの距離を走行済みのタイヤではあったものの、前にマシンがいなくなったサインツJr.は一気にペースを上げ、角田やラティフィよりも速いペースで走った。

 結局サインツJr.がタイヤを交換したのは32周目を終えた時。そしてコースに戻ると、角田は約8秒後方……つまり角田とラティフィの2台をオーバーカットしたのだ。

 その後、コース上ではルイス・ハミルトン(メルセデス)に抜かれはしたものの、4番手でチェッカーを受けた。ただレース後にセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がレース結果から除外という裁定を受けたため、サインツJr.は3位に繰り上がっている。

 フェラーリのビノット代表は、サインツJr.がピットからの指示に疑問を呈したことを心配していないかと尋ねられると、戦略についてはチーム内で「不適切な判断」はなかったと語り、チームとドライバーが無線で意見を言い合ったのは良いことだったと語った。

「これは、我々が共に到達した結論だ。無線でオープンにやり取りし、正しい結論に達しているということを確認するのは、我々のアプローチの方法なんだ」

 そうビノット代表は語る。

「我々は常に、良い戦略を持っていたと思う。でもそれは、ストラテジストだけの成果ではない。実際にマシンに乗っているドライバーの貢献と、コース周辺の状況をしっかりと理解することによるものなんだ」

「最終的には、今回の決断はストラテジストによって行なわれた。だから、誤った判断だったとは私は思わない。ドライバーがまだ良いフィーリングがあるということを伝え、シミュレーションや評価を見直し、そしてそれ(ピットストップを先送りにすること)は正しい選択であると結論付けたのだ」

「チーム全体として、このコミュニケーションがうまく機能していることに満足している。そのことは、チームが正しく機能しているということを示しているんだ」

 サインツJr.も、今回のような無線での議論は、フェラーリを学び、そして理解していく上での「自然な一歩」の一部であると感じていると語った。

「今回のことは、僕の学習プロセスと、チームの理解の自然な進歩だと思う」

「当時チームは、僕がふたりをオーバーカットできるほど速いとは思っていなかったと思う。そして僕は、さらに周回を重ねることを、チームに伝えることに熱心だった。僕はとても速く走れると思っていたからね」

「スティントを引き伸ばすことで、僕らは正しい選択をしたと思う。チームは僕の意見に同意してくれたしね。そして僕はとても良いペースで走り、ふたりをオーバーカットすることができた。チームと共に学び続けることができて、とても満足している」

「チームとのレースを積み重ねていく度に、僕らは強くなり、お互いのことをよく理解していくことができるはずだ。そうすれば、より高いレベルでの仕事が楽にできるようになっていく」

 

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