フェラーリ、新型コロナ対策の人工呼吸器を発表「我々が引き受けたかった仕事だ」
フェラーリは、新型コロナウイルス感染症の患者をサポートするために設計された、新たな人工呼吸器を発表した。
写真:: Ferrari
フェラーリのエンジニアリングチームは、ジェノヴァと拠点とするイタリア技術研究所(IIT)と共同で、コードネーム”FI5”と名付けられたプロジェクトに取り組んできた。このFI5は、新型コロナウイルス感染症に苦しむ患者をサポートするために設計された肺換気装置である。
FI5人工呼吸器の最初のプロトタイプは、先週2台が組み立てられ、全ての機能テストに合格したという。
このシステムの情報は全て公開されることになり、これを活用し、世界中の国々で独自のバージョンを作ることができるようになる。
「新型コロナウイルス感染症への挑戦は、我々が引き受けたかったものだった」
フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットはそう語った。
「FI5はスクーデリアとして、F1チームを構成するものの本質、そしてさらに重要なフェラーリを特別なモノにする全ての特性……その情熱や創造性、向上心といったモノによって貢献した」
「このプロジェクトは非常に刺激的な経験であり、IITや他のパートナーなど、共に働いた関係者全員にとって、本当にやりがいのあるモノだった。”Essere Ferrari(フェラーリになる)”を形作るのは、こういった取り組みだ。それはスローガンだけではなく、我々のアイデンティティの特徴なのだ」
IITの科学部長であるジョルジョ・メッタ教授は次のように語った。
「研究の技術転換は、我々の戦略の中心的な要素のひとつである。この形に従い、いくつかのプロジェクトがある」
「しかし、我々がフェラーリと共に行なったことはそれだけではない。今回のことは、我々の社会の、健康面の緊急事態のために始められたプロジェクトだ。そして、我が国の誇りであり、世界的に有名なスクーデリアと、最先端にある研究センターとの組み合わせにより、非常に迅速に対応することができた」
「フェラーリの非常に素早い仕事ぶりによって拍車がかかり、わずか5週間でプロトタイプを設計し、完成することができた。FI5は手順の重要な部分である創意工夫、技術、および決意の実例だと言える。そしてそれだけでなく、この国が機能し、今回のことに打ち勝つ国であることを示している」
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