FIA、現役F1ドライバーのアブダビ”若手”テスト参加を認めず。サインツJr.の参加は不可能に
FIAはアブダビで行なわれるF1テストに参加できるドライバーについて明確化し、2020年のグランプリに出場した現役F1ドライバーはテストに参加できないとした。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
フェラーリは来季チームに加入するカルロス・サインツJr.を、シーズン終了後の12月15日(火)に行なわれる若手ドライバーテストに参加させようとしていたが、FIAは現役ドライバーの参戦を承認しなかったようだ。
最終戦アブダビGP後に各チームが同地に留まって行なわれる1日限りのテストは、元々若手ドライバーのみを対象としたものだった。テストに関する競技規則には、”FIAの承認がない限り”グランプリ参戦経験が2戦未満のドライバーのみが参加できるとされていた。
ルノーはこの『FIAの承認』という部分に着目し、2年ぶりにF1復帰しチームに加わるフェルナンド・アロンソのテスト参加を許可するようFIAに働きかけた。
そしてFIAは、2020年にレースに出走していないドライバーは、キャリアの中で2回以上のグランプリに出場していてもテストに参加することが認められると明確化。これによりアロンソがテストに参加する扉が開かれ、レッドブルのリザーブ&テストドライバーを務めるセバスチャン・ブエミもテストに参加することになった。
この判断に対し多くのライバルチームが不満を抱き、来年新たなドライバーを迎えるチームはそうしたドライバーのテスト参加を認めさせようとする動きも出てきた。そうしたチームのひとつがフェラーリだ。彼らは来季、マクラーレンからカルロス・サインツJr.を迎え入れる予定だ。
フェラーリのチーム代表のマティア・ビノットはサクヒールGPで、サインツJr.のようにチームを移籍するドライバーにもテスト出走を許可するようFIAに要請したと明かした。
「フェルナンドがアブダビでテストに参加するという事実に対して、我々フェラーリはかなり混乱している。それは間違っていると我々は思っている」と、ビノットは説明した。
「我々は様々な委員会で、FIAにそれをはっきりと伝えていた。しかしその決定を聞いて、我々はFIAにカルロスの(テスト参加)許可を求めた。今週末に話し合いをしたが、何のフィードバックもない」
多くのチームもこの件について明確化を求めている中、motorsport.comの調べによると、F1レースディレクターのマイケル・マシが火曜日(12月8日)にテスト制限に変更はないことを知らせるメモをチームに送ったようだ。
マシはFIAのスタンスとして、2回以上のグランプリに参加したドライバーには、『2020年シーズン中にF1レースに出場していない』場合に限り、テストへの出走を許可すると明言している。
この決定は、来季のプレシーズンテストの前に、サインツJr.がチームのマシンやシステムに馴染むチャンスを与えようと躍起になっているフェラーリを悩ませることになるだろう。フェラーリの今の唯一の選択肢は、来年の初めにサインツに2018年のF1マシンでプライベートテストをさせることだと見られる。
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