Netflix『F1:栄光のグランプリ』シーズン4の知っておきたい9つのコト……日本人ドライバー角田裕毅の特集話も!
3月に配信がスタートするNetflixのドキュメンタリーシリーズ『Formula 1:栄光のグランプリ(原題Drive to Survive)』のシーズン4。エピソードごとのテーマや登場するチームやドライバーなどを下記にまとめた。
Carma man filming the car of Charles Leclerc, Ferrari SF21 in the pit lane
Mark Sutton / Motorsport Images
世界最速かつ最新鋭、そして最も“政治的な”モータースポーツであるF1の舞台裏と、選ばれし20人のドライバーの素顔に迫るNetflixのドキュメンタリーシリーズFormula 1:栄光のグランプリ(原題『Drive to Survive』)。
2021年のF1を追ったシーズン4は近日公開予定であり、ちょうどF1の2022年シーズンが開幕する前の公開……ファンにとってはオンシーズンに戻る“ウォームアップ”になることだろう。
ここでは、Formula 1:栄光のグランプリ シーズン4について知っておくべき9つのことをご紹介する。
配信開始日は?
シーズン4の配信開始日は、3月11日(金)。例年通り10エピソード構成であり、配信開始日に全エピソードが一気に公開される。エピソードはそれぞれ30分から50分の長さとなっている。
どのチームが登場する?
シーズン4でもF1チーム全10チームが撮影への参加を表明しており、Netflixのカメラクルーが普段見られない舞台裏へ入った。1年を通じてクルーがF1サーカスに帯同し、レースウィークエンドで撮影を行なうことがレース運営に組み込まれている。
2019年にリリースされたシーズン1では、フェラーリとメルセデスの2チームが同シリーズへの参加を見送っていた。しかしシーズン2以降は、全10チームが撮影に参加している。
Drivers are filmed on the grid
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
どのグランプリが含まれる?
Netflixのカメラクルーは、史上最長となったF1 2021年シーズンの全22レースに帯同している。3月にバーレーンで行なわれたプレシーズンテストから、12月中旬に行なわれた最終戦アブダビGPまでをカバーしているようだ。
マックス・フェルスタッペンがシーズン4に参加しない理由は?
昨年F1世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が同シリーズへの参加を拒否したことから、シーズン4では彼について直接的に触れられることはない。
「ドライバーとしての視点から言うと、このシリーズには参加したくない」
昨年行なわれたAP通信とのインタビュー内で、フェルスタッペンはそう語っていた。
「彼ら(Netflix)は実在しないライバル関係を捏造しているんだ。だから僕は参加しないことにしたし、それ以降はインタビューにも応じていない。そうすれば、見せるモノはないからね」
フェルスタッペンはそう口にしていたものの、2021年はルイス・ハミルトン(メルセデス)との間で激しいチャンピオン争いを展開し、フェルスタッペンがタイトルを獲ったこともシーズン4には含まれているため、彼の姿が映らないということはない。彼の成功に関するインタビューの大半は、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが務めることになった。
Haas F1 film crew
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
シーズン4の各エピソードの内容は?
1. Clash of the Titans(巨人たちの激突)
2021年シーズンのF1はバーレーンGPで幕を開ける。ドライバーはその年初めてのチェッカーフラッグを1番に受けるべく、全身全霊をかけてレースに挑む。
2. Ace in the Hole(窮地に陥ったエース)
2021年からマクラーレンに移籍しらダニエル・リカルドは、”旬が過ぎていない”ことを証明するべくレースに挑む。その一方で、チームメイトにして”最大のライバル”ランド・ノリスが快調さを見せ、リカルドにプレッシャーをかける。
3. Tipping Point(転換点)
フェルスタッペンが連勝を重ねる一方で、タイトルを争うライバルであるハミルトンはペースが上がらず苦戦する。そしてアクシデントが物議を醸す。
4. A Mountain to Climb(乗り越えるべき山)
ハースは逆境を跳ね除けるべく、2021年に新しいスポンサーとふたりのルーキーであるニキータ・マゼピンとミックシューマッハーを迎えた。
5. Staying Alive(生き残る術)
倒れても立ち上がる……マクラーレンのリカルドは、フェラーリのホームレースであるイタリアGPでアクセルを踏み続ける。
6. A Point to Prove(進化の証)
新体制となったウイリアムズはこれまで低迷を過去のモノとして、名門チームの復活を目指す
7. Growing Pains(成長痛)
才能はあれど、プレッシャーに耐えられるのか……アルファタウリの角田裕毅とアルピーヌのエステバン・オコンはF1の荒波に揉まれる。選択肢は沈むか、それとも波に乗るかしか残されていない。
8. Dances With Wolff(ウルフと踊れ)
メルセデスがハミルトンのチームメイトとして新たなドライバーを向かい入れるとの噂が飛び交い、バルテリ・ボッタスはシート喪失の危機に立たされる。
9. TBA(未定)
10. TBA(未定)
Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG and Jean Michel Tibi, FOM Cameraman
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
Formula 1:栄光のグランプリを観るには?
Formula 1:栄光のグランプリ シーズン4は、Netflixでのみ配信されるため、視聴にはNetflixでアカウント登録とサブスクライブを行なう必要がある。サービスの価格は、SD(480p)の標準画質である「ベーシック」が月額990円からとなっている。
Netflixには、Formula 1:栄光のグランプリの他にも様々な映画やドキュメンタリー、ドラマなどが配信されており、スマートフォンやPC、タブレットなどで視聴が可能だ。
Formula 1:栄光のグランプリの製作者は誰?
Formula 1:栄光のグランプリはBox to Box Filmsによって制作され、『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』や『エイミー』を手掛けたアカデミー賞受賞者のジェームズ・ゲイ=リースとポール・マーティンがエグゼクティブ・プロデューサーを務める。
F1から提供される各レースでの映像素材に加えて、同シリーズのため特別に行なわれたインタビュー映像が使用されている。
これまでFormula 1:栄光のグランプリはどう成功を収めてきた?
Formula 1:栄光のグランプリのシーズン3は、昨年の公開直後にNetflixの世界ランキングで1位に。昨年Netflixで公開された中で最も再生された番組となり、視聴率でファーストシーズンを上回るという珍しい偉業を成し遂げた。
このシリーズが最もヒットした市場のひとつとしてアメリカが挙げられる。アメリカでは、インディカー・シリーズやNASCARなど独自のモータースポーツ文化を持つが故にヨーロッパ中心のF1はこれまで苦戦を強いられたきたが、同シリーズのヒットによってF1への関心が大きく高まり、昨年のアメリカGPには延べ40万人の観客がサーキットに足を運んだ。
シーズン5はある?
シリーズが継続するかどうかは、今のところ明らかにされていない。シーズン4が正式発表されたのは昨年の8月であり、これまでの流れを鑑みるとシーズン5の有無を確認するまでには数ヵ月待つ必要があるだろう。
しかし先日スペインのカタルニア・サーキットで行なわれたプレシーズンテスト1回目にはNetflixのカメラが設置され、ノリスはTikTokに公開した動画で「栄光のグランプリのシーズン5へようこそ」と語っていた。
シーズン5もどうやら期待できそうだ。
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