マルケス「全力アタックはできる。でもレースは難しいね」日本GP初日はホンダ最上位
マルク・マルケスはMotoGP日本GPのFP1では全力でのアタックができたと認めつつも、レース距離となると体力的に難しいだろう語り、まだ体調が回復しきっていないと示唆した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第16戦日本GPの初日FP1で、6番手タイムを記録したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、全力アタック1発はなんとかなるものの、レース距離になると話は別だと語っている。
マルケスは今年5月末に右腕上腕骨の骨折の治療のため、4度目の手術を受けた。そして第15戦アラゴンGPで約4ヵ月ぶりにレースへ復帰し、ホンダの母国戦である日本GPにも参加できることになった。
変則スケジュールとなった今年の日本GPは、初日の走行が75分間のFP1の1セッションのみとなった。そのFP1で、マルケスはホンダ勢最上位となる6番手タイムをマーク。まだ身体は完全な状況ではないとアラゴンでは認めていたものの、速さを示してきた。
ストップ&ゴーのレイアウトとなるもてぎは、マルケスにとっても厳しいモノとなるだろう。彼も同様の認識を持っており、FP1では“全力アタック”ができたものの、レースに向けてはペースを落とさなければならないだろうと語った。
FP1トップのジャック・ミラー(ドゥカティ)から0.147秒差でセッションを終えたマルケスは「フィーリングはかなり良いよ」と答えた。
「今日はプラクティスが1時間15分の1回になっていたし、(土曜日の)2日目は雨予報だったから、全力でアタックを始めたんだ」
「クレイジーなアタックではないけどね。でもフィジカルコンディションのことを考えなかった」
「持てるモノすべてを出したと思う。FP1の終盤には、いくつかのポイントで(腕に)痛みを感じ始めていたからね」
「でもこのサーキットがとても厳しいだろうというのは、ここに来る以前から想像して理解していたことだ」
「そして今日理解できたことは、レースを全力で、コンスタントに走るのはとても難しいだろうということだ。だからレース距離の走行では、良い形でフィニッシュするためにも少しペースを落とすことになるだろう」
なおマルケスは初日の速さに関しては、コース特性とFP1が延長されたことで路面によりラバーが乗り、リヤのグリップの問題を覆い隠しているとも説明している。
「簡単な話だ。ミサノテストでも、タイやセパンのテストでも路面にラバーが乗ると、グリップは良くなる。コーナリングでもそのアドバンテージがあるから、ラップタイムが出やすくなるんだ」
「今日のFP1は1時間15分もあった。つまり普段よりも30分間の走行分だけ多く路面にラバーが乗っていたんだ」
「その結果、グリップはとても高かった。グリップが良ければ、僕らはラップタイムが出るんだ」
「特にポル(エスパルガロ/チームメイト)はアラゴンでもそうだったけど、グリップの不測に苦しめられている」
「問題はこのバイクはラップタイムを出すのにはリヤグリップに依存しているということなんだ。フロントタイヤからは全然引き出すことができない」
「フロントタイヤをプッシュしようとしても、フィードバックが無くて、得られる情報も無いんだ」
「長いプラクティスで最終的に路面により多くのラバーが乗る。そして特に、ここはコーナリングコースという訳でもない。コーナーでスピードを乗せていくことができないのが、今年の弱点なんだ」
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