グリッケンハウス、テストデー首位でル・マン24時間の本番に自信「”戦える”と信じている」
グリッケンハウスは、ル・マン24時間レースのテストデーでトップタイムをマークし、優勝を狙える競争力を持っていることを証明できたと考えている。
#709 Glickenhaus Racing Glickenhaus 007 LMH Hypercar, Ryan Briscoe, Richard Westbrook, Romain Dumas
Paul Foster
8月15日に行なわれたル・マン24時間レースのテストデーで総合トップタイムをマークしたのは、今季からWEC(世界耐久選手権)に参戦しているスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの『007 LMH』だった。
007 LMHの設計・開発を担当しているポディウム・アドバンスト・テクノロジーズのテクニカル・ディレクターであるルカ・チアンセッティは、テストデーで見せたグリッケンハウスのパフォーマンスが、ル・マン24時間レースの優勝候補のひとつとして、真剣に考慮されるべきであることを示していると主張した。
「他のチームが何をしていたのかわからないので、正直なところ、タイムはあまり意味がない」
そうチアンセッティは語った。
「しかし、これ(テストの結果)は我々がずっと信じてきたこと、つまり我々は挑戦し、適切な仕事をするためにここにいるということを示している」
「モンツァで見たことや、ル・マンでの暫定的なペースを見るに、何とか戦えると信じている」
サルト・サーキットで9時間に渡って行なわれたテストデーのラスト10分、オリビエ・プラが駆るグリッケンハウス708号車が3分29秒115というタイムを記録。マイク・コンウェイが走らせたトヨタ7号車の3分29秒340を上回って総合首位に立った。一方、グリッケンハウス2台目の709号車は、1.8秒遅れの5番手となっている。
グリッケンハウスは開幕戦をスキップし、007 LMHの熟成を進めた。初陣となった第2戦ポルティマオでは1台体制、第3戦モンツァから2台での参戦をスタートさせた。そのモンツァでは、709号車が一時トップを走りながらも、予防的にブレーキパッドとディスク交換を決断。最終的に4位となった。
チアンセッティは007 LMHの信頼性は向上していると自信を持っており、ブレーキの問題も理解できていると語った。モンツァで発生したトラブルは当初、ブレーキダクトの組み立てに問題があったと考えられていたが、それよりも複雑なモノだったのだという。
「組立工程では改善が見られたが、それよりもブレーキの温度範囲に問題があった」
「ダイノテストでマシンを走らせることでブレーキのマネジメントを理解し、テストデーでその成果を確認した」
「このトラックはモンツァよりもブレーキングゾーン間の時間が長いので、ブレーキを冷やして温度を管理することができる」
またWECモンツァでは、708号車が電子機器の不具合によるギヤボックストラブルでリタイアしている。チアンセッティはこの問題の原因が”多少”不完全な配線が原因だったと明かした。
「シーズン中やテスト中に発生した問題は、すべてコントロールされている」と彼は語った。
「もちろん、ル・マンはマシンにとって非常に厳しいサーキットなので、問題が二度と起こらないと断言はできない」
「もし問題が発生するとしたら、それはハードウェアの大問題ではなく、マイナーなトラブルだと思う」
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