”危険”な縁石は必要か? F1ドライバーたちが懸念表明「トラックリミットを延々と話し合う方がマシ」
F1ドライバーのセバスチャン・ベッテルとジョージ・ラッセルは、アメリカGPのサポートレースでふたりのドライバーが背中を負傷したことを受けて、ソーセージ縁石に懸念を表明した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1アメリカGPが開催されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)に設置されていた高い縁石、いわゆる”ソーセージ縁石”が原因でサポートレースのドライバーが負傷したことを受けて、F1ドライバーたちは懸念を示しているようだ。
F1アメリカGPのサポートレースとして開催されたWシリーズではアビー・イートンが、同じくサポートレースのF4ではクリスチャン・ウィアーがソーセージ縁石に乗り上げてしまった。この衝撃で、ふたりは脊椎を圧縮骨折してしまった。
こうした事故を受けて、ターン2出口のソーセージ縁石が撤去された。その結果、F1ではこの場所でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とキミ・ライコネン(アルファロメオ)がバトルを展開。ライコネンはコースオフしながらアロンソを抜き、物議を醸した。
GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション/F1における選手会組織)の理事であるセバスチャン・ベッテルとジョージ・ラッセルは、トラックリミットについては常に話題になっているものの、COTAでのサポートレースやその他の会場での出来事が、縁石についての議論のきっかけになったと述べた。
COTAでの事故について質問されたベッテルは、motorsport.comに次のように語った。
「僕は、このソーセージ縁石を撤去しなければならないと思う。不必要な怪我がふたつあったからね」
「僕はむしろトラックリミットについて延々と話し合い、アンハッピーだったりハッピーだったりする時がある方がいいと思っているんだ」
「そのための解決策を見つけることはできると思う。でも一番大事なのは、腰を痛めないための解決策を見つけることで、それはこのソーセージ縁石を取り除くことなんだ」
ラッセルは、GPDAがこの問題について熱心に議論していることを認めた。
「世界的に見て、これはF1とFIAが本当に検討しなければならないことだ。というのも、モンツァだったと思うが、フォーミュラ・リージョナルでもかなり危険な出来事があったからだ」
「GPDAはFIAと協力して、この問題の改善に努めている。ドライバーたちの正確な怪我の状態は分からないが、もし背中を骨折していたドライバーがいたのなら、単に撤去するだけなんて受け入れられない」
「完璧な世界を追求したいのは山々だけど、残念ながらそうはいかない。縁石はトラックリミットを制限するために設置されているが、そのために人生を変えるような怪我を負う可能性があるのなら、それは受け入れられない」
「妥協ではなく、危険ではない解決策が必要なんだ」
メキシコGPでも、ターン1に設置されていた縁石が撤去されているが、F1レースディレクターのマイケル・マシは、それぞれのケースを個別に検討しなければならないと強調した。
「我々の安全部門は、そうしたあらゆる種類のインシデントを調査している」と、マシは語った。
「今年の残りの期間も、どこで何が起こっているのかをケースバイケースで見ていくことになるだろう」
「ターン1/2の形状や芝生の状態などを考慮した結果、縁石を撤去することになり、それが木曜日に行なわれたのだ」
「いつも言っているように、何事もケースバイケースで考える必要があると思う。オースティンとここ(メキシコ)の状況は全く異なる」
「だから我々はどう機能しているのかシナリオの全体像を見て、ケースバイケースで対応していく必要がある」
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