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水素燃料車の運転は違和感なし!? 水素エンジン搭載『GRヤリスH2』に試乗

富士24時間レースが行なわれた富士スピードウェイでは、水素エンジン車である『GRヤリスH2』の試乗会が実施された。その乗り心地はいかに?

GRヤリスH2

写真:: 皆越 和也

 富士24時間レースの大会期間中、富士スピードウェイ内の”トヨタ 交通安全センター モビリタ”において、メディアを対象とした水素燃料GRヤリスH2の試乗会が行なわれたので参加して来た。

 水素エンジン車と言えば、昨年の富士24時間レースでデビューし、現在もスーパー耐久に参戦し開発継続中のORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが思い浮かぶが、今回試乗したGRヤリスH2はそのレーシングカーとほぼ同じユニットを搭載した車両で、あくまでも開発用車両であり市販化の予定はないという。

 車両のフォルムはGRヤリスそのものだが、車高をグッと落とした競技車両然としている。コクピットを覗くと左ハンドルの6M/T。M/Tは4年前まで普通に運転していたので問題はないが、左ハンドルのM/Tとなると10年ぶりぐらい? まぁ海外では左ハンドルは当たり前だし、何とかなる。エンジンの回転数は6,000rpmまでだそうだが、おそらくそこまで回す余裕はない? さらに試乗コースでは4速までしか入れられないかな……と予想した。シートはフルバケットなので、ちょっと気持ちが昂って来る。後部座席に水素タンクを搭載してあるので、運転席と後部座席の間には隔壁があり、後方視界は左右のミラーでのみとなる。

 設定されていた試乗コースは、スタートして数十m先のパイロンを回って折り返し、次のパイロンを回って100数十mのストレートを踏み込み、一番奥のパイロンでUターン……その繰り返しとなる。クラッチは予想以上に軽い。スタート時は焦ってエンストしてしまったが、気を取り直して走り出してみると、足回りを固めたチューニングカーという印象。デフが入っているので小さなコーナーも良く回る。しかしパーシャルでアクセルを踏む際の制御が難しいそうで、実際2〜3速の2,000〜3,000回転時にはギクシャクとした感じになった。

 せっかくの試乗なのでストレートでは思い切り踏んだつもりだったが、おそらく5,000回転程度までしか回らなかったのではないかと思う。エキゾーストノートも予想以上に静かで、いつも乗っている愛車と比べても大きな違いはない。こういうストレスのかからないクルマであれば、何の違和感もなく運転できるという印象を受けた。市販車のGRヤリスと比較できれば、多少の違いが理解できたかもしれない。

カローラクロスH2(左)とGRヤリスH2
カローラクロスH2のラゲッジルーム
2

 試乗会場とグランドスタンド裏のイベント広場には、市販を検討するために開発中の「カローラクロスH2コンセプト」が展示されていた(世界初公開!)。こちらは水素カローラのエンジンを搭載。リヤの床下にある水素タンクは、既に市販されている燃料電池自動車(水素と酸素で発電し、その電気でモーターを動かす自動車)の『MIRAI』と同じものであり、後部座席や荷室も使えるためGRヤリスH2と比べても実用的だ。こうして水素エンジン車は、市販化に向けても前進していることが分かった。

 
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