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ミック・シューマッハー、前々からシート位置に違和感が? ハースは母コリーナの指摘で初めて問題を把握

ハースのギュンター・シュタイナー代表は、ミック・シューマッハーのシートポジションに問題があることを、シューマッハーの母であるコリーナから聞いて初めて把握したという。

Mick Schumacher, Haas VF-21

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 ハースのルーキーであるミック・シューマッハーはF1シュタイアーマルクGPを前に、自らのシートポジションに関して、わずかながら妥協した形で座り込んでいると語った。この問題は前戦フランスGPの際、シューマッハーが同郷の先輩ドライバーであるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)と話しながら、ハースのシートをチェックしている様子がキャッチされたことで明るみになっていた。

 ただこの問題は彼のドライビングに影響を与えるほど深刻なものではないとのこと。シューマッハー曰く、こういったことはジュニアフォーミュラ時代にもあったことだという。

 しかしながら、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、この問題を最近まで把握していなかった模様。シュタイナーがそれを知ったのは、フランスGPが行なわれたポール・リカールで、シューマッハーの母であるコリーナと話した時だった。

「シートに何か問題があるということは、実はフランスで彼の母親から言われたことで初めて知ったんだ」

 シュタイナーはそう語った。

「その時私は『そんなこと知らなかったよ』と言った。そして、彼は新しいシートを作って欲しいと思っているはずだし、私がそれを知らなかったことで事態が悪化してしまっているだろうと思った」

「ただ、彼は緊急性はないと自分で言ったんだ」

 シュタイナーは、シューマッハーのシートポジションを改善させるためならば、チームは喜んで新しいシートを作ると語った。

「彼は完全にはきちんとした形で座れていないのだろう。つまり、どこかに力がかかったりしているはずだ」

「ただ、彼は完全に体がねじれている訳でもないし、マシンが曲がっている訳でもない。ほんの少し(妥協している部分があるの)だろう」

「彼の母親に言われるまで私が気付かなかったほどなので、それほど酷い状況ではないのだろう。とはいえ、彼がシートを作って欲しいと言えば、我々はすぐに作るつもりだ」

 またシューマッハーによると、ベッテルもコリーナとシートポジションの問題について話をしていたとのこと。そしてベッテルは「新しいシートを作ってもらうために今のシートを壊せばいい」とアドバイスしたという。

 その件に関してベッテルはこう話している。

「1週間で新しいシートを作ってもらうのは厳しいだろうね。だから僕のアドバイスに常に従った方がいいとは限らないよ!」

 

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