ハミルトン、赤旗中断中にスチュワードを訪ねた理由を説明「録画映像を確認したかった」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、イタリアGPの決勝レース中にスチュワードの元を訪れ、なぜ自分が10秒のストップ&ゴーペナルティを受けることになったのか、説明を求めた。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1イタリアGPの決勝レース中、ピットレーンが閉鎖されている際にピットインしてしまうというミスを犯した。
ハミルトンがピットインを行なったのは、セーフティカー出動中だった。このセーフティカーは、トラブルのために止まったハースのケビン・マグヌッセンのマシンを回収するために出動されたもの。ただマグヌッセンのマシンが止まったのはピットレーンの入り口付近であり、作業のためピットレーンは閉鎖されていたのだ。
最終コーナー”パラボリカ”のアウト側のライトパネルには、ピットレーンが閉鎖されている旨を示す×印が表示されていた。しかしハミルトンはこれに気付かず、ピットレーンに進入してしまったのだ。
メルセデスのチームは、ハミルトンがピットレーンに進入した際に、閉鎖に気付いた。時既に遅しだった。
セーフティカーランが解除された直後、フェラーリのシャルル・ルクレールがパラボリカで大クラッシュを起こしたことにより、レースは赤旗中断。スチュワードはこの間に裁定を下し、ハミルトンに10秒のストップ&ゴーペナルティを科すことを言い渡した。
赤旗中断中、ハミルトンがスチュワードの元を訪れるシーンがテレビの国際映像に映し出された。レース再開後、ハミルトンはすぐにペナルティを消化し最後尾まで落ちたものの、その後はオーバーテイクを繰り返し、7位でレースを終えた。
レース終了後、ハミルトンはなぜペナルティを科されたのかを理解していること、そしてピット閉鎖の表示を見落としたことを明かした。
「僕は戻ってきて、チームと話した。彼らはビデオを持っていなかったから、僕が見逃したモノを確認したかったんだ」
そうハミルトンはスチュワードの元を訪れた理由について語った。
「ピットレーンの入り口に、赤信号はなかったと僕は断言した。マイケル(マシ/F1レースディレクター)に会うためではなく、ペナルティの決定を下したスチュワードに会うためにそこに行ったんだ」
「彼らはすぐ、僕にオンボード映像を見せてくれた。そして、×印が表示されたふたつのパネルがあった。僕は他の場所にそれを探していたから、実際には見逃してしまったんだ」
「それで、僕にできることはほとんどなかった。だから僕はそこを立ち去り、マシンに戻ったんだ。それが、最終的に僕が少し遅れてしまった理由だ」
ライトパネルを確認するのは難しかったのかと尋ねられたハミルトンは、ピットレーンが閉じていることを示すライトが、サーキットの左側にあることを知らなかったと語った。
「それがピットレーン閉鎖の指示だということは、ここに来てから受けたのを思い出せない」
そうハミルトンは語った。
「それがコースの左側にあるのを、実際に知らなかった。それは新しい経験だった」
チーム代表のトト・ウルフは、マグヌッセンのマシンが、フェンスの切れ目からコース外に片付けられると考えていたため、ピットレーンに進入できると判断したと説明している。しかし実際には、マグヌッセンのマシンはピットレーンまで押していかれ、片付けられた。
ハミルトンも、なぜマグヌッセンのマシンを、ピットレーンまで押していったのかは理解できないと語る。
「彼らがなぜあの場所から、マシンをピットレーンに押していったのか……まったく分からない。彼らは、そのクルマを(フェンスの隙間からコース外に)押し出すことができたはずだからだ」
そうハミルトンは語る。
「なぜ彼らはとても苦労してまで、マシンを押していったのだろうか……いや、なぜだかは分かっている。でも、どうしてそういう決定をしたのかが理解できない。そうする必要なんてなかったからだ」
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