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インタビュー

平川亮、WECテストで千載一遇のチャンスを掴みとれるか「SFを欠場してでも参加したかった」

ポルティマオで行なわれるトヨタのハイパーカーテストに参加する平川亮は、今回のテストが今後のキャリアに向けての大きなチャンスだと考えており、タイトル争い中のスーパーフォーミュラを欠場してでも参加したかったと語った。

Ryo Hirakawa, TEAM IMPUL

写真:: Masahide Kamio

 先日、WEC(世界耐久選手権)第2戦ポルティマオの後に行なわれるトヨタのテストに参加することになった平川亮。彼がトヨタのWECプログラムに参加するのは2017年以来で、現行のハイパーカー『GR010』を初めてドライブする。

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 平川はヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦していた2017年、ル・マン24時間レースでトヨタ3台目のTS050に乗るチャンスを逸してからは、国内カテゴリーでその地位を確立し、スーパーGTやスーパーフォーミュラでタイトルコンテンダーのひとりとして活躍している。

「既に(TGR-ヨーロッパの拠点がある)ケルンに到着してシミュレータ作業をしています」と平川はmotorsport.comに語った。

「マシンの感触を掴むことができましたし、エンジニアから乗り方や重要なポイントについて説明を受けました。WECには挑戦してみたいと思っていましたが、このようなチャンスをいただけるとは思っていませんでした。ここに戻ってくることができて本当に嬉しいです」

 平川曰く、昨季までのLMP1車両『TS050』と、今季から投入されたLMH車両『GR010』は様々な部分でフィーリングに違いがあるという。車重も重くなっており、ハイブリッドシステムの使用方法も違う……これまでとは違ったドライビングスタイルを求められるため、まずマシンに適応することが必要だと感じているようだ。

 また、平川は今回のテスト参加に伴い、スポーツランドSUGOで行なわれるスーパーフォーミュラ第4戦を欠場することになった。現在平川はスーパーフォーミュラでシリーズランキング2番手につけており、選手権を独走中の野尻智紀を追いかける立場にあるが、仮に野尻が平川不在のSUGOで優勝するとなると、逆転タイトルはかなり厳しくなる。

 しかし平川は、このテストがヨーロッパや世界でレースをするための大きなチャンスだと考えており、スーパーフォーミュラを欠場してでもこのチャンスを掴みたかったと語った。

「かなり大きなチャンスだと思っています」

「このようなチャンスは、日本で活躍していてもなかなか手にすることができませんし、ヨーロッパや世界でレースをするチャンスです。今後もこのような機会をいただけるかは分かりませんが、僕はSUGOを欠場する訳ですから、その重要性は大きいです」

「トヨタとも何度も話し合いを重ねてきましたが、僕は日本でのレースを欠場してでもWECのチャンスを掴みたかったんです」

「僕は(スーパーフォーミュラで)チャンピオンを争っていて、野尻選手が大きくリードしているので、簡単な決断ではありませんでした。SUGOで野尻選手が勝てば、僕の(タイトルの)チャンスはもうないかもしれません」

「ただ、もてぎでの2レースには自信があるので、勝てる可能性は高いと思います。(逆転のためには)少なくともこの後2勝する必要があると思いますが、それをする自信はあります。もちろん諦めてはいません!」

 今や中嶋一貴はル・マン3連覇を達成し、小林可夢偉がWECチャンピオン、佐藤琢磨が2度のインディウィナーとして世界のモータースポーツ史に名を刻んでいる。しかし現在世界の舞台で活躍している日本人の若手ドライバーはそう多くない。平川は今回のチャンスを掴むことで、日本の若手ドライバーたちにも希望を与えたいと考えているようだ。

「ヨーロッパに順応するのは難しいと思います。日本とは全く違いますから」

「チームと仕事をする上で、常に良い状態である必要があるし、英語も話さないといけないし、文化も違う……ストレスが溜まると思います。そこに適応できなければ、将来のチャンスはありません」

「だからこそ、僕が日本の若手ドライバーたちに対して、それができるんだということを示さないといけません。日本人ドライバーでもできるはずです」

 

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