ホンダウェルカムプラザも”チャンピオン獲得仕様”にお色直し! ファンも詰めかけセナ以来30年ぶりの戴冠を祝う
F1最終戦アブダビGP決勝での劇的なフィナーレから一夜明け、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のドライバーズチャンピオン獲得を祝い、青山にあるホンダ・ウェルカムプラザでは記念展示が開始された。
劇的な展開となったF1最終戦アブダビGP決勝から一夜明け、東京・青山にあるホンダ・ウェルカムプラザでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の年間ドライバーズチャンピオン獲得を記念した展示を行なっている。
フェルスタッペンは、”何が起こるか分からない”激動の今シーズンにふさわしい最終戦アブダビGPで悲願のタイトルを獲得した。ライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)と同点で迎えた決勝レースでは、ポールスタートのフェルスタッペンをハミルトンがターン1で抜き、その後も地力に勝るハミルトンがフェルスタッペンを突き放した。
レッドブル陣営は、バーチャルセーフティーカーの出動に伴う2度目のピットストップや援護に回ったセルジオ・ペレスの超絶ブロックによって、なんとかしてハミルトンとフェルスタッペンとのギャップを縮めようと試みたが、7度のF1王者のハミルトンがそれさえも跳ね返す走りを見せた。
レースは最終盤に近づき、ハミルトンが首位でチャンピオンを決めるかとも思われたが、後方のクラッシュによりセーフティーカーが出動。いち早くピットに飛び込んだフェルスタッペンにメルセデス陣営は対応できず、セーフティーカー明けのファイナルラップでソフトタイヤに履き替えた2番手フェルスタッペンが、ターン5でインからオーバーテイク。タイトルへの執念が運を呼び込み、フェルスタッペンがトップチェッカーを受けて2021年のドライバーズチャンピオンに輝いた。
今季限りでF1を去るパワーユニット(PU)サプライヤーのホンダとしては、1991年のアイルトン・セナ以来30年ぶりの戴冠となった。ホンダの第4期F1活動は、マクラーレンと”ゴールデンタッグ”を組み2015年にスタートしたが、”PU時代”に1年遅れで参戦したことで大きく低迷した。相次ぐトラブルやパフォーマンス不足、思うように成績が上向かないことからマクラーレン側との軋轢も高まり、2017年末に両者は袂を分かつ結果となった。
ホンダのF1からの早期撤退も危惧されたが、2018年からトロロッソ(現アルファタウリ)へのPU供給を開始。翌年には親チームのレッドブルとPU供給契約を結び、2021年まで共に戦った。2020年イタリアGPのピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)の勝利も含め、ホンダは第4期F1で13回のポールポジションと17勝をマーク。先述にもある通り、2021年はレッドブルとともにドライバーズチャンピオンを輩出した。
フェルスタッペンとホンダの30年ぶりのチャンピオン獲得を記念し、ホンダ・ウェルカムプラザでは特別展示を開始。今季のレッドブルのマシン『RB16B』のモックアップが鎮座する入り口には、「We did it together(我々は共にやりきった)ありがとう」と記された横断幕が掲げられた。ウェルカムプラザ内には、今季のアルファタウリのマシンやチャンピオン獲得を祝う大きなポスターなどが展示されている。
劇的な1戦から一夜明け、寒空の下でも特別展示を行なうウェルカムプラザにはタイトル獲得を祝い多くのファンが訪れ、思い思いの写真を取り、勝利の余韻に酔いしれていた。
今後は、スーパーフォーミュラで初チャンピオンを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)やトライアル世界選手権で前人未到の30連覇を達成したトニー・ボウ(レプソル・ホンダ)などを祝う展示も行なっていくそうだ。
これらの展示は2021年中は継続して行なわれるという。この機会に足を運んでみてはいかがだろうか。
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