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選択肢は3つ……ロシアGPの予選が雨の影響を受ける場合、F1はどのように決勝のグリッドを決めるのか?

ソチ・オートドロームで開催されているF1第15戦ロシアGP。降雨により土曜日のフリー走行3回目が中止となり、この後行なわれる予選はセッションディレイや日曜日開催などの可能性を秘めている。

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 ソチ・オートドロームで開催されているF1第15戦ロシアGPの土曜日は、激しい雨がコースに降っている。降雨によりフリー走行3回目が中止され、午後に行なわれる予定の予選にも大きな影響を及ぼしかねない。

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 事前からロシアGPは雨絡みのレース週末になるとされ、特に土曜日の降水確率は高く豪雨になることが予想されていた。

 FIAは降雨による混乱を避けるべく、当初は土曜日の朝に予定されていたFIA F3のソチ戦レース1を急遽金曜日の夕方に前倒しで行い、ドライコンディションの中のレースで2位に入ったデニス・ハウガー(プレマ)がドライバーズチャンピオンに輝いた。

 しかし、土曜日には予報の通り雨が降り、FIA F2のソチ戦レース1は延期され、現地時間12時(日本時間18時)から行なわれる予定だったF1のFP3は中止となった。

 FP3開始時刻の段階では雨脚はかなり強く、広範囲にわたって強い雨雲が広がっている状況。現地時間15時(日本時間21時)から行なわれるF1の予選も、セッションディレイや日曜日に延期開催の可能性がある。

 FIAのレースディレクターであるマイケル・マシはこれについて、予選が行なわれる午後には天候が回復する可能性があるかもしれないと語った。

「本日の工程としては、全てのセッションを開始することを目指している。運営上の観点から全ての準備を整えた上で、その時点での状況を判断することになるだろう」とマシは言う。

「予報では、現地時間の13時30分から14時頃までこのレベルの雨が降ると考えられている。そして午後には雨脚は弱まっていく」

「当然、今日はF1の予選が優先される」

 降雨により、パドックやF1ファンにとって不満の残る結果となったスパ・フランコルシャンでのベルギーGPから丁度1ヵ月。ロシアGPの予選も、セッションそのものが大きく変動する可能性がある。ここでは、降雨により予選セッションに影響が出た場合にF1が取り得る選択肢を3点挙げる。

Valtteri Bottas, Mercedes

Valtteri Bottas, Mercedes

Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images

予選の日曜日開催

 土曜日から日曜日へ予選を延期することは、土曜日の走行が中止された場合によく行なわれる手法だ。過去20年間では、日本GPで3度この方法が取られてきた。

 直近の例としては、2019年の日本GPが挙げられる。このときは、台風の接近に伴いFIAが金曜日の段階で土曜日の走行中止を発表し、F1関係者やファンは台風に備えた。

 結果として、台風は予想されていた進路を外れ、鈴鹿サーキットへの大きな被害は無かった。ただ強風が吹きつけていたため、F1マシンを走らせるのは難しかっただろう。翌日曜日は台風一過の快晴となり、午前中に予選が行なわれ、その数時間後に決勝レースが執り行われた。

 2019年の日本GPを前例にF1の予選を日曜日の午前中に行なう場合、併催されるF2とF3のレースはスケジュール変更を余儀なくされるが、そのシナリオもFIAは想定の範囲内だという。

「土曜日に予選が行なえないのなら、過去に何度か会ったように日曜日の午前中に予選を行なうことになる」とマシは語っている。

 ロシアGPの予選が土曜日に行なわれない場合でも、F1は問題なく日曜日の午前中に予選を行なうことができるだろう。ただ、これは日曜日の天候が良いことを前提にした話である。

Esteban Ocon, Alpine A521, Pierre Gasly, AlphaTauri AT02

Esteban Ocon, Alpine A521, Pierre Gasly, AlphaTauri AT02

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

フリー走行2回目のリザルトで決勝グリッドを決定する

 仮に日曜日の午前中まで雨が降り続き、F1の予選を行なう可能性が潰えた場合、午後に行なう決勝レースはFP2でのリザルト順にマシンを並べることになるかもしれない。

 これは前例の無いモノではあるが、2019年の日本GPでは、台風の影響により日曜日も予選を行なえなかった場合の手段として、この形を採る可能性があることをFIAが認めていた。

 2019年の日本GPの金曜日、スチュワードは予選が実施できない場合「国際モータースポーツ競技規則の第11条9項3bに記載される権限を行使し、日本GPの決勝グリッドをFP2の順位に基づいて決定し、必要に応じてペナルティを適応する」と発表していた。

 今回のロシアGPでは、同様の声明が発表されていないことから、この案をFIA側が優先して履行することはないと考えられる。

 ただ、土曜日以降の天候とFP2でのグリッド決定の可能性について、レッドブルでスポーティングディレクターを務めるジョナサン・ウィートリーとFIAは同セッション開始時に無線で意見を交わしており、この案が採用される可能性はゼロではない。

 仮に予選が行なわれずFP2の結果によりグリッドを決めるとなれば、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がチームメイトのルイス・ハミルトンの前で決勝レースをスタート。2列目3番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、4番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が並ぶことになる。

 シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、規定数を超えるパワーユニットエレメントを投入したことにより、グリッド降格ペナルティが科されている。そのため、このふたりは予選の有無に関わらずグリッド最後尾からの決勝スタートが決定している。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT02

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT02

Photo by: Charles Coates / Motorsport Images

土曜日の天候回復を待つ

 豪雨に見舞われたベルギーGPの決勝では、何度も繰り返されるセッションディレイや天候に関するアップデートなどに苛立ちを隠せないF1ファンもいたが、ロシアGPの予選でも同じことが起こるかもしれない。

 土曜日午前中のF2レース1はセッションディレイの末に延期が決定され、F1のFP3はセッション開始時刻前に中止が宣言された。

 マシは土曜日に、走行が可能な時間帯があると判断した場合には予選開始直後に赤旗を提示し天候の回復を待つか、セッションそのものを完全に中止する用意がFIA側にあると説明した。

「今日の午後にできるかどうかを決めるのは、明るさだ」とマシは言う。

「現地の日没は夕方18時15分頃だが、今回のような天候の場合、明らかに暗くなる時間は早くなる。最終的には、そこが(土曜日の予選実施の)限界点だろう」

 
 

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