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脇阪監督率いる“新生”TGR TEAM SARD「狙った方向にチームが進み始めている」

TGR TEAM SARDの脇阪寿一監督は6月末の富士公式テストでチームが良い方向に進みつつあることを実感していた。

脇阪寿一監督 Juichi Wakisaka(#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

脇阪寿一監督 Juichi Wakisaka(#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

Masahide Kamio

 今季からTGR TEAM SARDを率いることになった脇阪寿一監督。課題の多かった岡山テストから一転し、富士テストでは大きな手応えを掴むことができたという。

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 2020年のスーパーGTは新型コロナウイルスの影響で3ヵ月遅れでの開幕となり、徹底した感染防止対策を講じたなか“厳戒態勢での開幕戦”になっている。もちろん、ここまで開幕が遅れるのは脇阪監督にとっても初めての経験になるのだが、“レースができること”に対して感謝の気持ちを持つとともに、モータースポーツを通してファンを元気付けたいと語った。

「まずはレースが開催できることに感謝したいです。医療従事者の方々や普段の生活を成り立たせるために大変な時も頑張ってくれた方々に感謝したいのと、こういうコロナの状況が続く中で開催にこぎつけるために、きっちりとした体制を整えたGTAに感謝したいです。そしてレースができない間も待っていただいたファンの方々にも感謝したいと思います」

「レースができるという喜びを胸に、モータースポーツの持つ力で日本中のみならず世界中の方々を元気にできるようにしっかりレースをしたいです」

 昨年、チームルマンで大嶋和也と山下健太をシリーズチャンピオンに導いた脇阪寿一監督。今シーズンは自身も現役時代に在籍したサードへ移籍した。ドライバーに関してはヘイキ・コバライネンと中山雄一で変わりはないが、脇阪監督をはじめ今年からサードに加入したというスタッフも多く、3月の岡山公式テストではかなり苦労もしたというが、コロナ禍で生じたインターバルもうまく活用しチーム全体でコミュニケーションを積極的に取れる環境を作っていったという。

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「初めてのスタッフも多い中でまずは岡山のテストをやりましたが、そこで問題点が色々と出ました。サードが持つ良いこともたくさんありますが、逆に悪いことも浮き彫りになって、その辺の課題を見つけながらのテストになりました」

「でも、近藤(尚史)チーム代表をはじめ、いろいろな方が努力してくれました。チームスタッフとうまくコミュニケーションをとる時間をとってくれて、zoomのミーティング等もやってくれました。それらを経て(チームスタッフの関係性などが)深まってきたなというふうに感じています」

 また脇阪監督はドライバーたちにも積極的な働きかけを行なった。それまで基本的にチーム在籍歴が長くチャンピオン経験のあるヘイキ・コバライネンがメインになって意見を言うことが多く、昨年からチームに加入した中山雄一は発言を控える場面も岡山テストでは見られたという。そこに対して脇阪監督も様々なアドバイスをし中山の背中を押していたが、それに加えて富士テストからコロナ禍の入国制限で来日できないコバライネンの代役として急きょ加入することになった山下健太の存在が、チームがひとつ前進するきっかけを作ったという。

「(中山)雄一は元々そんなに意見を言わせてもらえる環境になかった中でレースをしてきたと思いますが、『どんどん意見を言いなさい。もしそれで“偉そうだ”とか言われることが万が一あれば僕が守ります』という話をしました。ちょっとずつ分かってくれていますし、雄一も変わろうとしてくれています」

「そこにプラスアルファしてヤマケンがチームに入ってくれることになりました。彼に対しても、若いからとか助っ人だから(意見を控える)とかではなく、どんどんチームに対して要望を言うようにお願いしました」

「そうしたら富士テストでは(山下が)ビックリするくらい多くのコメントをチームに対してしてくれて、それが良い影響になって雄一もチームを良くするためには意見を言わないといけないという雰囲気になってくれました。そしてテストが終わってからzoomのミーティングをしまして、より細かい部分での要求を話し合うことができました」

「ヘイキが来日できないということで当初予定していた体制で戦えないというネガティブな部分はありますが、ヤマケンがそれ以上の期待と役割を示してくれていて、ヘイキがいない分をしっかりと補ってくれています」

「普通のレースであれば開幕までにできるテストが今回はものすごく少なくなっていて、走行距離も少ないです。その中でもレベルはまだまだですけど、最悪の状況を脱して、ようやくチームが同じ方向に向き出したのかなという喜びの中で開幕を迎えられます」

「今まではメカニックも含めて、このチームはあまり意見を言わなかったんですけど、活発に意見が飛び交ってポジティブな方向で議論ができるような体制になってきました。そこは喜びと未来に対する期待があります」

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 明らかに開幕に向けて良い流れになりつつあるチーム・サード。今シーズンは開催サーキットやスケジュールが大幅に変更され変則的なシーズンとなっていく。改めて脇阪監督は限られた条件の中でどれだけパフォーマンスを上げていけるかが重要だと語るとともに、最終的にはスタッフとドライバーが輝けるチームに成長させていきたいとシーズンに向けた意気込みを披露した。

「コロナの影響で大変なのは我々だけでなく、世界中の方々も同じように大変です。そしてスポーツの中で生きる人間としては、自分たちが大変なのではなくて、周りのライバルたちもみんな大変なわけです。今年はいつもと条件が色々と違いますけど、限られた条件のなかで自分たちがいかにパフォーマンスを上げて成績につなげていくか、お世話になっている方々やファンの皆さんの期待をいかに成績で返せるかだと思います。そこはいつもの戦い方と変わりません」

「TGR TEAM SARDとしては老舗チームではありますけど(今年は)新生チームのつもりでいます。毎回成長していって『気づけばサードはトップにいるよね』『TGRといえばサードだよね』と思ってもらえるようなチームにしていくのが自分の目標です」

「あとはスタッフとドライバーふたりが生き生きと輝けるようなクルマにしたいですし、若いドライバーたちが『サードに乗りたい』と我々のチームを目指してくれるような存在になれるように、日々毎レースみんなで成長していきたいなと思います」

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