スーパーフォーミュラ

【スーパーフォーミュラ】テスト絶好調の坪井翔に、百戦練磨の田中耕太郎エンジニアも自信「良い時のパターン。これは“本物”」

スーパーフォーミュラの開幕前テストで印象的な速さを見せた坪井翔。P.MU/CERUMO・INGINGの田中耕太郎エンジニアも、この速さをシーズン開幕後も維持できると自信を持っている。

戎井健一郎

公開日時: 2022/03/29 6:58

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Sho Tsuboi, P.MU/CERUMO・INGING

 2022年シーズンの開幕が迫るスーパーフォーミュラ。開幕前に行なわれた2度の合同テストで話題をさらったのが、P.MU/CERUMO・INGINGの坪井翔だ。

 坪井は3月上旬の鈴鹿テストで総合トップタイムをマークすると、同月下旬の富士テストでも総合2番手。富士では総合トップを逃したが、セッション終盤にはタイム更新こそ叶わなかったものの区間ベストタイムをマークする場面もあり、まだまだ伸びしろがありそうな雰囲気を漂わせていた。

 坪井本人は、非常に順調にテストが進んでいることを認めながらも、「勢力図は開幕してみないと分からないので……」と決まって慎重なコメントを残していた。ただ今季からチームのチーフエンジニアを務める田中耕太郎は、長年の経験から坪井の好調ぶりが“本物”であるという見立てをしている。

 坪井のテスト好調の要因について、田中エンジニアはこう分析する。

「坪井選手自身、スーパーGTでチャンピオンをとって自信を取り戻した感があります。冬のミーティングでも言いたいことをハッキリ言っていました。だから精神的にも自信がついたのかなと思います」

「あと車両の面では菅沼(芳成)エンジニアとよく話をして、去年の反省点をしっかりと洗い出して、『自分たちの考える速いクルマ』というテーマに立ち返ってしっかりとした道筋をつけていました。それで鈴鹿に行ったらうまくいった。そして富士でも思い通りにクルマが動くと。私は現場(トラックエンジニア)から離れたので、彼らの話を聞きながらノートをとっていますが、良い時のパターンに入っていると思います」

Sho Tsuboi, P.MU/CERUMO・INGING

Sho Tsuboi, P.MU/CERUMO・INGING

Photo by: Masahide Kamio

「偉そうなことを言うようですが、私はたくさん経験をしてきているので、『こういう風に行けば大丈夫だ』というラインを知っていますが、そのラインに乗っていると思います。おそらく“本物”だと思いますよ」

 “自分たちの考える速いクルマ”というテーマに立ち返ったと語る田中エンジニア。坪井も以前、「去年は惑わされてしまい、自分の進むべき道から外れてしまっていました。今年は『原点に戻ろう』としたことが結果に繋がっていると思います」と話していた。その結果、今ではシーズン2勝を挙げた2020年シーズンの勢いを取り戻し、なおかつ苦戦した2021年シーズンの反省も加わりさらなるブラッシュアップがなされているようだ。

「一昨年調子が良かった時の状況に近いですし、去年苦労した部分も糧にしている印象です」と田中エンジニアは言う。

「ずっと良い線を行っていると分からないと思いますが、去年“外して”しまったことで『この方向性ではダメなんだ』ということを分かったんだと思います」

 高木虎之介に始まり、数多くのトップドライバーと勝利の美酒を味わってきた田中エンジニア。そんな彼が長年の経験から“本物”だと豪語する坪井の活躍には大いに注目だ。

 

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