療養中マルク・マルケス「100%になるのは待ちきれない。70~80%で復帰するだろう」
負傷欠場中であるレプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGPへの復帰に関して体の状態が100%になることが「待ちきれない」と語っており、70~80%で復帰したいという意向を示した。
写真:: Honda Racing
MotoGPを現在負傷欠場中のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)だが、彼は体が100%回復するのは待ちきれないと語っており、70~80%の状態になればMotoGPへ復帰したいという意向を示している。
マルケスは2020年7月にレースで転倒し右上腕骨を骨折。その手術を3度受け、2021年中頃に復帰を果たしたが、状態は芳しくなかったことから2022年5月に4度目の手術を受けると発表し、現在は療養のため欠場が続いている。
手術自体は成功し、右腕の回復も順調に進んでいるという。実際に第13戦オーストリアGPではマルケスがホンダの助けになるために、パドックへ顔を出すなど、活動範囲を広げつつある。
18日(木)にはオーストリアで術後初めてメディアの取材にも応えており、彼は来週再び検査を受け、医師から次のリハビリのフェーズが決められることになるはずだと語った。
そして当然ながら復帰時期に関する質問も飛んだが、彼は目標が今年中に再びレースをすることだと語っている。
「手術以来、最初の6週間は腕を動かさなかったのは本当だ」
「術後6週間は、ドクターが保守的な方法で進めようとしていた。もちろん僕も全くもって同意していたよ。色々なことに気をつけながら進めて、もし回復に1週間余計にかかっても、楽観的すぎるよりかは良いとね」
「その6週間は完全に休息をとっていて、その次の2週間で理学療法士と一緒に腕を動かし始めた」
「直近4週間はゴムチューブを使って少しワークアウトを初めたよ。今は少しずつ(腕のトレーニングの)ウエイトを増やし始めている。でも来週の診察でそれ以上にプッシュして良いかどうかを判断してもらうことになる」
「もっとプッシュして良いと許可が出れば、その時は計画を立てて、いつ頃復帰できるかも分かってくるだろう」
「いつになるかは僕も分からない。骨や筋肉の状況次第なんだ」
「このリハビリの重要性は僕も認識している。あと1週間は待つ必要があるとなれば、待つつもりだ」
「でも、(体の状態が)70%、80%と感じられて、MotoGPバイクに大体乗れると感じられたら、戻ってくるだろう。というのもリハビリの最終段階でベストな手段はバイクに乗ることだからだ。バイクに乗る前に100%になるのを待つなんてできないよ」
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: Honda Racing
なお今回マルケスがパドックに戻ってきた理由のひとつが、ホンダ勢の苦戦だ。ホンダは開幕戦カタールGPでポル・エスパルガロが3位となって以来、表彰台を獲得できていない。
マルケスは2023年に向けてチーム内で何を変える必要があると感じているのか? その点を尋ねると、彼は最近のホンダの”コンセプト”だという考えを示した。
「ずっと話しているんだけど、チームと言っても(変えるのは)内部の人たちじゃなくて、コンセプトだ。チームのコンセプトなんだよ」
「ヨーロッパチームが異なる働き方でやっているのは僕らも分かっている。そしてホンダがこれまで以上にたくさん働いてくれているのも分かっている」
「ホンダも働いてくれているし、予算もある。『いや、何もしていない』なんて言えないよ」
「でもチームの変化を見て思うのは、コンセプトや調整でやり方を探しているということだ」
「僕も”このやり方だ”と示す人間じゃない。ホンダは世界で数多くのタイトルを獲得してきたブランドだし、僕も彼らを信じて、このチームでトップに戻れると思っているからこそ、ここに居るんだ」
「レースがより増加し、テストは少なくなれば、ファクトリーでの作業がサーキットでのモノよりも重要になってくる。だから彼らが組織運営の上手いやり方を理解する必要があるのも事実だ。でもサーキット側とファクトリーが、もっと一丸となって取り組む必要があると思う」
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