「ロッシに勝っても仕返しはされない……と思う」ルカ・マリーニ、今季は兄と直接対決
2021年にMotoGPクラスへデビューするルカ・マリーニ。彼は異父兄であるバレンティーノ・ロッシよりも先にゴールしたとしても、兄から仕返しが来ることはないだろうと考えている。
写真:: SKY Racing Team VR46
エスポンソラマ・レーシングから2021年にMotoGPクラスデビューを果たすルカ・マリーニ。彼は異父兄のバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)と対峙することになるが、仮にロッシを上回ったとしても、仕返しがあるとは考えていないという。
マリーニは昨年Moto2クラスで3勝をマーク。年間ランキングでは王者となったエネア・バスティアニーニから9ポイント差のランキング2位でシーズンを終えている。なお今季のチームメイトはそのバスティアニーニ。激しく競い合ったふたりはMotoGPクラスでも争いを続けることになる。
2月5日にはエスポンソラマ・レーシングが2021年シーズンに向けたチームローンチイベントを実施。バスティアニーニと共にMotoGPクラスのライダーとしての一歩を踏み出した。
マリーニは今年最高峰クラスへ昇格したことで、遂に伝説的なライダーで自身の異父兄でもあるバレンティーノ・ロッシと直接対決することになる。
「僕らは別々の家に住んでいるから、問題はないと思う」
ロッシよりも先にゴールした場合のことを尋ねられたマリーニは、そう答えた。
「(ロッシから)何か仕返しがあるとも思ってないよ。まあ、ヴァレの前でゴールするというのは僕がとても上手く行っているということになるけれど、彼は恐ろしいから簡単じゃないと思うよ」
そしてMoto2から続くであろうバスティアニーニとの戦いに関して、かつてのロッシとマックス・ビアッジとの間に存在したライバル関係を例に聞かれると、彼は今のMotoGPとの環境の違いを認めた上で、ふたりが強力なライバルになることも良いかもしれないと語った。
「そうなることを期待してるよ。だってそれはつまり僕らが上手く行っているということだからね。だけどMotoGPには強力なライダーがたくさんいて、そこには(過去のような)ライバル関係は無いんだ」
「過去には2〜3人だったのが、今では勝利するために12人のライダーと争わなくちゃいけない。それが難しくなったのか簡単になったのかはわからないけれどね」
「僕はこの時代では歴史に見られるようなライバル関係は見えづらくなっていると思う。でも将来、僕とエネアだけが強くなり、そうした関係になるのも良いかもしれないね」
なおマリーニとバスティアニーニは今季、ドゥカティの2年落ちバイクとなるデスモセディチGP19を使用する。一方で同じくドゥカティ陣営のプラマックからデビューするホルヘ・マルティンは最新型のファクトリーマシンを使用する予定となっている。
マリーニは好結果を残すことで、昨シーズンのヨハン・ザルコのようにアップデートを受けられることを期待していると話す。
「(ルーキー3人がドゥカティ陣営というのは)素晴らしいと思うけど、大きな挑戦でもある。僕らは互いにデータを見て、改善していくことができるんだ」
「マルティンは僕らよりも何かを手にしていくだろうけど、昨年ザルコがしたように、僕やエネアが速ければドゥカティからアップデートを得られることを期待しているよ」
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