オランダでまたも一悶着? ハースのマゼピン、予選アタックを“妨害”したシューマッハーに憤慨「故意としか思えない」
ニキータ・マゼピンは、F1オランダGPの予選ラップをチームメイトであるミック・シューマッハーに台無しにされたと感じており、「本当にイライラしている」と語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ザントフールトで行なわれたF1オランダGPの予選Q1では、セッション終了間際に最終セクションで数台のマシンが交錯する場面があった。その中でハースのニキータ・マゼピンは、チームメイトのミック・シューマッハーにアタックを邪魔されたと感じているようだ。
各車がQ1最後のアタックに向かうためにスロー走行で車間を調節する中、シューマッハーは最終コーナー手前のターン13でマゼピンを追い抜き、前に立った。その直後にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が後方から接近したが、ハースの2台はベッテルを塞ぐような格好となってしまい、ベッテルはアタックを行なうことができずQ1敗退に終わった。
これを受けてスチュワードによる調査が行なわれたが、FIAは最終的に、ベッテルは他車によってアタックを邪魔されたものの、その際6台ものマシンが最終コーナー手前でスロー走行していたことを考えれば、今回の件はレギュレーションで記されているような「不必要な妨害」には当たらないと判断し、全員お咎めなしとなった。
しかし、怒りが収まらないのはマゼピン。彼は予選でシューマッハーに敗れ20番手に終わったが、シューマッハーがわざと自分のアタックを台無しにしたと主張した。
「正直、本当にイライラしている。なぜなら、トラフィックがあったにしろ、あんなに面倒なことにはならなかったはずだからだ」
マゼピンはそう語った。
「F1ではチームワークの一環として、ある週末(の予選)で(チームの)1番手で走ったら、次の週は2番手に回るといったルールがある」
「今週は僕が1番手で走る番だったんだ。僕はイモラで1番手のマシンをオーバーテイクしてしまってチームから怒られたことだってある」
「チームメイトが僕をオーバーテイクして、僕がトラフィックに引っかかるというのはこれで2回目だ。1度だけならまだしも、2度も同じことが起こるというのは、故意としか考えられないから、気分は良くないね」
「チーム内にこういった緊張関係が起こってはいけない」
このことをチームに話したのかについて、マゼピンはこう答えた。
「既にチームには僕の考えを話している。でも向こう側が何と言っているのかは聞いていない」
一方のシューマッハーはこの件について、マゼピンを追い抜いていいかどうかチームに尋ねた上で、許可をもらっていたと主張した。
「彼が何を言っているのか僕にはよく分からない」とシューマッハーは言う。
「彼のクルーが彼に伝えていたかは分からないけど、僕はタイヤが冷えていたから彼を抜いていいかどうか尋ねたんだ。彼は僕よりもゆっくり周回するからね」
「僕はOKをもらって彼を早めに追い抜いた。だから特に騒ぎ立てる理由はない。それが原因で彼のラップが台無しになった訳でもないしね」
「この件については、今後チームで話し合うだろうし、ギュンター(シュタイナー/チーム代表)もコメントするだろう。でも僕としては、何も間違ったことはしていないと思っている」
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