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リカルド、自身のシート喪失を7月には知っていた? マクラーレン「彼にはオープンに話してきた」

マクラーレンは、オスカー・ピアストリとの契約締結について、ダニエル・リカルドも完全に把握していたと主張した。

Daniel Ricciardo, McLaren

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 9月2日に行なわれたF1の契約承認委員会の裁定により、マクラーレンは来季のドライバーとしてオスカー・ピアストリと有効な契約を結んでいることが認められた。これを受けてマクラーレンは、2023年のドライバーとしてピアストリを起用することを正式に発表した。

 だが、新たな問題も浮上している。それはピアストリとマクラーレンが契約を結んだ日付だ。彼らはイギリスGP翌日である7月4日に契約を完了していたことが、契約承認委員会の裁定によって明かされたのだ。

 一方でダニエル・リカルドは、7月13日にソーシャルメディア上で今後もマクラーレンに残ることを表明していた。つまりこの投稿は、マクラーレンが2023年のレースドライバーとしてピアストリに照準を合わせていることを、彼が知らなかったことを意味していると思われる。

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「僕は来年の終わりまでマクラーレンと契約しているし、このスポーツから離れるつもりはない」と、リカルドは当時の投稿で主張していた。

 しかしその後、サマーブレイク中にリカルドとマクラーレンは今季限りで関係を解消することで相互に合意。形式上、ピアストリ移籍の道が開けた形だ。

 ただ別の見方もできる。リカルドは何が起きているのかを正確に把握しており、契約解除の交渉に臨む上で、自身の立場を強化するためにそうした投稿をしただけだとも考えられるのだ。

 ピアストリとの契約からリカルドの発言までの間、マクラーレンはリカルドに状況を明確に伝えていたのかと尋ねると、チーム代表のアンドレアス・ザイドル代表は「問題はない」と強調した。

「言うまでもないが、我々はオスカーと交わした契約の内容の詳細には踏み込まない」と彼は述べた。

「しかしダニエルに関しては、先週伝えたように、今年を通してザク(ブラウン/マクラーレンCEO)と私、そしてダニエルは、いつでもオープンで透明性のある対話をし、双方がどのような状況にあるかということを話してきた。したがって、その面では問題はない」

 金曜日に『Sky』に語ったリカルドは、ピアストリが7月4日に契約したことをこれまで知らなかったとしながらも、その段階では彼とマクラーレンの間で物事がどのように動いているかについてオープンに話していたのだと言う。

「日付については、初めて聞いたよ」

「僕はいろんなことのタイムラインや、チームが何を話し合っているかは知らない」

「正直なところその日の前、1ヵ月くらい前から僕の将来についてではなくて、チームとより良い将来を送るためにどこを改善できるかということについて話し合っていたんだ」

「そんな話が進んでいたことは知っている。スケジュールに関してはそうだね、チームが何をするか、例えばオスカーとの契約の準備をするかということとか、何日に話したかとか、僕には関係ないことだと思うんだ」

「そういうことなら、そうなんだろう。僕が決めることじゃない」

 
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