マクラーレン、イギリスGPで空力アップデート。マシンの”弱点”に対処
イギリスGPでマクラーレンは、マシンの弱点に対処するため、フロントウイングやフロア、リヤウイングへアップデートパーツを持ち込んでいる。
Lando Norris, McLaren MCL35
Mark Sutton / Motorsport Images
マクラーレンは、今季のマシン『MCL35』の弱点に対処するため、F1イギリスGPにアップデートされたパーツを持ち込んだ。
チーム代表のアンドレアス・ザイドルは、新しいパッケージによって対処したい特定の問題があると説明。低速セクションでのパフォーマンス向上を目指しているようだ。
シルバーストン・サーキットは高速コーナーが多く、低速コーナーでのパフォーマンスはあまり重視されないが、チームは同時に高速コーナーでより攻めることができるよう、ダウンフォースの全体的な向上と最適化も目指している。
「我々のクルマをメルセデスと比べると、至るところに弱点がある」
そうザイドルは語った。
「もちろん、対処したい特定のトピックがあるから、我々は空力アップデートを持ち込んでいる」
「ハンガリーでもそうだったように、他のチームと比較して弱点がいくつかある。特に低速だ。しかしもちろん、いつものようにマシンの全体的なパフォーマンスを増やそうともしている」
「我々が持ち込んだアップデートで、そういったところに対処しようとしている。アップデートは主に、フロントウイングとフロアだ」
マクラーレンは、イギリスGPのFP1で、フロントタイヤの後ろに気流測定装置を搭載して走行。新しいフロントウイングの効果を確認していた。またフロア前端部、ブーメラン状のウイング下には新たにパーツを追加。フロービズと呼ばれる塗料を使い、気流を可視化していた。
McLaren MCL35 rear comparison
Photo by: Motorsport Images
また、リヤウイングもハンガリーGPから変更されており、メインプレーンの両サイドが持ち上がっている。通常、中央に比べてウイング外側のセクションはダウンフォースの発生量が少ないため、ダウンフォースを過度に削ることなく空気抵抗を削減することができるのだ。
さらに、フラップは開幕戦オーストリアGPと同じ仕様に戻り、上端両サイドの角が削られている。これは空気抵抗を削ると同時に、エンドプレート上部で発生する渦流にも影響を与えるだろう。
Additional reporting by Luke Smith and Adam Cooper
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