F1

メルセデスの”巨大”リヤウイングは「ベストな選択肢」レーキの違いがレッドブルとの差に?

メルセデスは巨大なリヤウイングを変更し、レッドブルのような低ドラッグ仕様のリヤウイングを使用することで、勝利の可能性が高まるとは考えていないという。

Jonathan Noble

Jonathan Noble

編集: 2021/07/02 14:39

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lewis Hamilton, Mercedes W12

 2021年シーズンのF1は、第5戦モナコGPから第8戦シュタイアーマルクGPにかけてレッドブル・ホンダが4連勝を記録。ダブルタイトル7連覇中のメルセデスが劣勢に立たされるという、近年にない展開となっている。

 レッドブルの主なアドバンテージは、空力効率の良さと、それによるストレート速度の高さだと言えるだろう。

 巨大なリヤウイングでダウンフォースを稼いでいるメルセデスに対し、レッドブルは空気抵抗が小さい、低ダウンフォース仕様のリヤウイングを搭載。コーナリング性能を大きく犠牲にすることなく、ストレート速度を底上げすることが出来ているのだ。

Read Also:

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はシュタイアーマルクGPの後、リヤウイングの違いがマシン特性に与える影響について、次のように語った。

「彼ら(メルセデス)はこのレースのために、クルマの後ろに”納屋の扉”(のようなウイング)をつけたが、我々はかなり痩せたリヤウイングをつけていた」

「だからロケット科学者でなくても、なぜ我々がトレートで少し速い傾向があるのかを理解できるだろう」

 一方のメルセデスは、空気抵抗が小さいウイングも選択肢のひとつとして用意してはいるものの、そのウイングではかえって遅くなってしまうと断言した。

 メルセデスのチーフストラテジストであるジェームス・ボウルズは、チームはどのようなウイングが最適なのか分析を続けており、現在のダウンフォースレベルは適切だと考えているようだ。

「もちろん、リヤウイングを小さくして直線を速く走ることもできるが、コーナリングのパフォーマンスを犠牲にすることになるし、影響はそれだけではない」

 ボウルズはレース後にメルセデスが公開した動画でそう語った。

「タイヤのデグラデーションにも影響する。リヤウイングが小さければ、もう少しオーバーテイクできるようになるかもしれないが、そこはバランスの問題だ」

「我々はシミュレーションツールを使って、利用可能なすべてのリヤウイングのセッティングを検討し、このサーキットで使うべき最適なものを導き出している」

「オーバーテイクや、予選や決勝で何がベストなのか。それが我々の場合、ご覧のようなセッティングになっているんだ」

 レッドブルが小さいリヤウイングで走ることができる理由のひとつとして、レーキ角(マシンの前傾角)が小さいメルセデスのマシンよりも、ハイレーキ・コンセプトのレッドブルのマシンの方がフロアとディフューザーでより多くのダウンフォースを生んでいることが挙げられる。つまりレッドブルはリヤウイングで生み出すダウンフォース量を削っても、メルセデスほどパフォーマンスを犠牲にせずに済むのだ。

 ボウルズはレーキの違いによって、リヤウイングがマシンの空気抵抗にどのように影響しているか、完璧に判断するのは難しいと認めている。

「レッドブルのウイングは我々のウイングよりもわずかに小さいが、リヤの車高がはるかに高いので、彼らのクルマの空気抵抗が我々と比べてどうなのか、比較するのは非常に困難だ」

「我々が知っているのは、我々のクルマのことだけだ。これまでの経験から、我々はラップタイムのためにリヤウイングを最適化し、最終的にはそれが予選、決勝にとってもベストなんだ」

 

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 マクラーレンのノリス、フェラーリを警戒。「最大の脅威。ペースを改善されたら容易に先行されてしまう」

次の記事 ”バーンアウト”肯定派のアロンソ、FIAの対応に苦言「先に改善すべき問題がある」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Jonathan Noble



大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

F1

F1 2024/12/29

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす



ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

F1

F1 2024/12/27

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす



僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

F1

F1 2024/12/25

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from

メルセデス



ラッセル、逆転タイトル遠のく痛恨のトラブルに「もう、笑うしかない。失望なんてレベルを超えている」

F1

F1

バーレーンGP

20 時間前

ラッセル、逆転タイトル遠のく痛恨のトラブルに「もう、笑うしかない。失望なんてレベルを超えている」



今季最強メルセデス、セパンでのバーレーンGP初日は大苦戦。ラッセル「ペースが足りない……セットアップを調整しなければ!」

F1

F1

バーレーンGP

3 日前

今季最強メルセデス、セパンでのバーレーンGP初日は大苦戦。ラッセル「ペースが足りない……セットアップを調整しなければ!」



メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う

F1

F1

バーレーンGP

3 日前

メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う

最新ニュース



アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」

F1

F1 F1

バーレーンGP

1 時間前

アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」



先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

13 時間前

先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す



2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

F1

F1 F1

バーレーンGP

14 時間前

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」



MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

15 時間前

MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録