速報ニュース
F1
メルセデス、”より有利”なハイレーキへのコンセプト変更は否定「仮にできても、シーズンが終わってしまう」
メルセデスは、失ったダウンフォースを取り戻すためにマシンのコンセプトをハイレーキに切り替えた場合、2021年シーズンを棒に振ってしまうと考えている。

Jonathan Noble
編集: 2021/04/04 3:22
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

今季F1に導入された新しい空力規則によって、F1の勢力図には大きな変化が起きている。レーキ角(マシンの前傾角)が小さいマシンコンセプトを持つメルセデスやアストンマーチンが、序列を下げているのだ。
メルセデスは新しい空力規則によって、ローレーキのクルマがハイレーキのライバルよりもはるかに不利になっているのではないかと考えており、同じくローレーキのクルマを走らせているアストンマーチンは、フロア変更の悪影響が1周あたり1秒にも及ぶと考えているのだ。
Read Also:
失ったダウンフォースを取り戻すために、マシンのリヤを高くし、ハイレーキに寄せるという余地はあるが、レッドブルのように極端なハイレーキにすることは不可能だろう。そのためには、現行のレギュレーションでは認められていない、リヤサスペンションの刷新が必要になるからだ。また、コンセプト変更に合わせて空力を1から作り直さなければならない可能性も生じる。
メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、たとえ今からハイレーキコンセプトにスイッチしても、現在のダウンフォースに戻すだけでも何ヵ月もの作業が必要であり、その時点ですでにチャンピオン争いは決着してしまっているだろうと語る。
「我々は賢い決断をし、いい仕事をしてうまく1年間やっていけば、チャンピオンシップを獲得できるマシンを持っているんだ」
そうショブリンは説明した。
「ハイレーキかローレーキかに関わらず、我々は今何もできない。いきなりマシンのリヤを30mm持ち上げても機能はしない。そんなことをすればシーズンが終わってしまう。多くのものを失うことになる。それを取り戻さなくちゃいけないから、現実的ではない」
アストンマーチンのオットマー・サフナウアー代表は、コロナ禍によってリヤのサスペンションを変更することができなくなっているため、マシンのレーキ角を大きくすることは不可能だと語った。
「私が覚えている限り、24年間のF1キャリアの中でサスペンションのホモロゲーションを取得しなければならなくなったのは初めてだ」
「コロナ下の規定により、サスペンションを変えるには開発トークンを使わなくてはいけない。だから、たとえもしリヤの車高を150mmにしてくてもできないんだ」
ショブリンは、新規則によってハイレーキのマシンが有利になった証拠はあるものの、そのことを気にして時間を無駄にするわけにはいかないと語った。
「今回のレギュレーションは、ハイレーキカーよりもローレーキカーの足を引っ張ったのだろうか? そうかもしれない」
「彼ら(レッドブル)が2020年の最終戦で勝ったことは分かっている。だが、全体的に言って昨年の終盤は我々の方が前にいた。しかし今はそうではない」
「だから、我々がルールの変更で大きな打撃を受けたのか、レギュレーションの変更を受けて彼らの方が開発スピードが速かったのかのどちらかだと思う。それが現実なんだ」
Read Also:
- ホンダPUは、メルセデスに”超接近”。アルファタウリF1代表、次戦イモラに向けさらに手応え
- 開幕戦制したハミルトン、“非最速マシン”の今季は自らの価値をさらに高めるチャンス?
- レッドブルF1、次戦イモラで更に速く? 積極アップデート策を計画中
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 レッドブル、角田裕毅の昇格は急がず「ダイヤの原石であるユウキを”燃え尽き”させるつもりはない」
次の記事 ノリス、リカルドの走りを学んでまた一歩成長?「昨年までのドライビングスタイルが足を引っ張っていた」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
メルセデス

アントネッリの”悪癖”にウルフ代表もハラハラ「白線が見えていないみたいだから、お尻の下に枕でも挟もうか」
F1
F1
シンガポールGP
1 日前
アントネッリの”悪癖”にウルフ代表もハラハラ「白線が見えていないみたいだから、お尻の下に枕でも挟もうか」

アップデートで明暗。レッドブルはメルセデスを超えたのか? ラッセル「今はレッドブルが倒すべきチーム」
F1
F1
シンガポールGP
1 日前
アップデートで明暗。レッドブルはメルセデスを超えたのか? ラッセル「今はレッドブルが倒すべきチーム」

メルセデスのウルフ代表、連勝レッドブル&フェルスタッペン賞賛「脱帽するしかない」自チームはアップデートで悩みも
F1
F1
シンガポールGP
2 日前
メルセデスのウルフ代表、連勝レッドブル&フェルスタッペン賞賛「脱帽するしかない」自チームはアップデートで悩みも
最新ニュース

多種多様なGT300クラスで、公正なタイヤ供給という難題。来季ワンメイクサプライヤーのダンロップに聞く「考え方はシンプルです」
スーパーGT
SGT スーパーGT 8 時間前
多種多様なGT300クラスで、公正なタイヤ供給という難題。来季ワンメイクサプライヤーのダンロップに聞く「考え方はシンプルです」

優勝争いの7月から一転、10月富士では大苦戦。悩める牧野任祐「グリップ感が全くない。何が起きていたのか分からない」
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
8 時間前
優勝争いの7月から一転、10月富士では大苦戦。悩める牧野任祐「グリップ感が全くない。何が起きていたのか分からない」

ピアストリ「タイヤのパンクが、結果的に助けになった」シンガポールはハミルトン抜き5位
F1
F1 F1
シンガポールGP
9 時間前
ピアストリ「タイヤのパンクが、結果的に助けになった」シンガポールはハミルトン抜き5位

MotoGPライダー、ファンイベント欠席のペナルティに反発強める。ポイント剥奪などは「やりすぎ」
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
10 時間前
MotoGPライダー、ファンイベント欠席のペナルティに反発強める。ポイント剥奪などは「やりすぎ」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録