今年のメルセデスはメキシコで強い……かも? ボッタス「過去数年から学び、最高の準備をしてきた」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、ホンダ優位と目されているF1メキシコGPにおいても、最適化が進んだPUでこれまでも強さを発揮できるはずだと考えている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
11月5日から開催されるF1メキシコGP。海抜2000メートル以上の高地に位置するエルマノス・ロドリゲス・サーキットでのレースとなるが、メルセデスのバルテリ・ボッタスは近年の苦戦から脱却できると考えている様子だ。
メキシコGPの舞台では、その標高から空気の密度が平地よりも25%低いことから、パワーユニット(PU)の差が通常よりも出にくくなる。
そしてここ数年のメキシコ戦では、メルセデス勢が概ね苦戦してきた。実際、2017年と2018年はルノー製PUを搭載したレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。2019年も、ホンダ製にPUを換装したフェルスタッペンが予選最速(グリッド降格ペナルティを受け、4番手スタート)だった。
ボッタスは、メルセデスにとってメキシコのような高地での開催は“弱点”であると認める。さらに今季のメルセデスPUは信頼性の問題を抱えており、ボッタスは直近の4レースで3回PUを交換するなど、状況は芳しくない。
しかしボッタスは、メルセデスPUの最適化も進んでおり、ここ数年よりも強さを発揮できることを期待しているという。ただそれでもレッドブルを打ち負かすのは大変だろうとも語った。
「メキシコは、僕らの弱点となってきたことは理解している。ここ数年は、標高の高さからパワーユニットの面で大変だったと感じている」
「でもその後、僕らはかなり最適化できていると思う。だからここ数年よりも良い位置で走ることを期待している」
「依然として理論上は、メキシコはレッドブルがとても強い場所だとは思う。でも僕らも過去数年から学び、最高の準備をしてきた」
「簡単な週末にはならないだろう。だけどこのスポーツに楽なことなんて無いんだ」
メルセデス代表のトト・ウルフは、近年レッドブルがメキシコで好成績を収めてきたからと言って、今年も強いという保証は無いと考えている。
実際、メルセデスもレッドブルも理論上はライバルに有利と目されるコースでも、それぞれが勝利を狙える位置につけてくることが多い。ウルフ代表はメキシコでもそうなると予想しているのだ。
「メキシコは伝統的に我々にとっては厳しいトラックだった。しかし今シーズンは一変することもありえる。なぜなら過去我々の得意としてきたトラックがそうではなくなったり、一方でその逆のことが発生したりしている。だから私は本当にレースごとに考えているんだ」と、ウルフは語った。
2021年のF1はメキシコを含めて残り5戦。コンストラクターズランキングでは、メルセデスがレッドブルに対して23ポイント差をつけて先行。しかしドライバーズランキングでは、ルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンに12ポイント差を付けられ、2番手に位置している。
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