F1
PU交換でペナルティ多発のシーズン終盤戦。各F1チーム代表は不満を理解も「良い代替案はない」
不満の声が挙がることも多いPU交換に伴うグリッド降格ペナルティについて、各チーム代表もすぐに適切な代替案が思いつかないようだ。

Adam Cooper
編集: 2021/10/29 10:13
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

全22戦で争われる2021年シーズンのF1も、すでに終盤戦。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)によるタイトル争いは僅差のままだが、両車すでに4基目のパワーユニット(PU)コンポーネントを導入し、グリッド降格ペナルティを消化している。
残りの5レースで再びPU交換によるペナルティを受ければ、現在12ポイント差のタイトル争いに決定的な影響が及んでしまうだろう。今季はメルセデスがエンジン(ICE)の信頼性に懸念を抱えていることもあってか、すでに他にも多くのマシンがグリッド降格ペナルティを受けている。
Read Also:
そうした背景もあり、PU交換に対する現行のペナルティシステムを変更すべきではないかという声も出ているが、メルセデスのトト・ウルフ代表は、ドライバーではなくチームだけにペナルティを科すシステムの導入は難しいと主張している。
「PUのペナルティシステムはかなり健全なものだと思う」
グリッドペナルティの概念を見直す時期が来たと考えているかと質問を受け、ウルフはmotorsport.comにそう答えた。
「なぜなら我々が避けなければならないのは、数レースだけ最高のパフォーマンスを発揮するようPUを作るようなルールにしてしまうことだからだ」
「もしレギュレーションを変更して、ドライバーにはペナルティを科さず、コンストラクターズポイントだけにペナルティを与えるようにしたとしても、ドライバーズチャンピオンシップを争っているチームは、そのクルマにエンジンを投入するだろう」
「良い解決策が見つかれば、検討する価値はあると思う。新しくF1に入ってきたファンにとっては、ドライバーの責任でもないのにペナルティで最後尾になったり、5~10グリッド降格したりするのは混乱を招く。明らかに良くないことだが、私は代替案を持っていない」
ウルフと同様、マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、制限を引き上げればそれだけ、PUマニュファクチャラーも限界を攻めることになるだろうと警告している。
「ペナルティがあるのは理想的ではないという指摘は、当然受けている」と、ザイドルは語った。
「しかし正直なところ、この問題に対する簡単な解決策は見当たらない。例えば、エンジンの数を3基から4基にしようとすると、その分エンジンを回してしまうので最終的には5基になってしまうだろう」
「結局のところ、全てのメーカー・チームがお互いに激しくプッシュし合っているため、使っている技術を限界まで、あるいはそれ以上にプッシュしてしまう。その結果、問題やトラブルが発生してしまうということなんだ。だから、今はそれを受け入れて、やっていくしかない」
2021年限りでホンダからPUを引き継ぎ、新たにマニュファクチャラーとなるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、現在のPU使用制限基数は少なすぎると考えている。
「私は2基や3基のエンジンのファンではない。私から見て、1シーズンに4基のエンジンを使うことが多いと思う。だからこそ、今後に向けて気をつけなければならないことがある」
「つまり、(1シーズンに使える)エンジンを2基にするという話もあるが、それは間違いだと思う。だから、賢明なバランスが必要なのだ」
Read Also:
- ボッタス、現状PUにトラブルの兆候は見られず「運が悪かったとしか……問題は解決出来たと思う」
- 激化3番手争い、フェラーリ新型PU投入で「明らかにウチより速くなった」とマクラーレン
- ホンダF1の躍進が悩みのタネに……PUを限界まで追い込むメルセデスが抱えたトラブルは未解決
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 アメリカ苦戦のアルピーヌ勢、メキシコに向け原因究明中。アロンソ「答えが見つかってほしい」
次の記事 フェラーリ、PUアップグレードに大きな手応え。ビノット代表「メルセデスとも、劇的な差はない」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Adam Cooper

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」
F1
F1
日本GP
2024/04/15
アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」
F1
F1
日本GP
2024/04/12
鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン
F1
F1 2024/04/11
F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン
最新ニュース

ホンダF1、次なる舞台はPUに厳しいバクー。最近のドライバビリティ改善は好材料「エネルギーマネジメントやエンジンの最適化を進める」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
51 分前
ホンダF1、次なる舞台はPUに厳しいバクー。最近のドライバビリティ改善は好材料「エネルギーマネジメントやエンジンの最適化を進める」

3位ベッツェッキ「トップ2の方が少し速かった。でもいい仕事ができた」
MotoGP
MGP MotoGP
オーストリアGP
1 時間前
3位ベッツェッキ「トップ2の方が少し速かった。でもいい仕事ができた」

タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」
スーパーGT
SGT スーパーGT
第6戦:SUGO
1 時間前
タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」

マルティン、オーストリア好調2位で腕上がり手術は「しない」と決断。タイトル争いも自信
MotoGP
MGP MotoGP
オーストリアGP
2 時間前
マルティン、オーストリア好調2位で腕上がり手術は「しない」と決断。タイトル争いも自信
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録