モルビデリ、開幕戦のトラブル原因不明のままドーハGP突入「疑問のあるものは全部変更していく」
フランコ・モルビデリはMotoGP開幕戦でホールショットデバイスのトラブルによって順位を落としたが、第2戦ドーハGPを前にしてもその原因は明確になっていないようだ。
Franco Morbidelli, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
ロサイル・インターナショナル・サーキットでの連戦で行なわれるMotoGP第2戦ドーハGP。同じサーキットでの連戦ということで、開幕戦で振るわなかったライダーも改善を進めてくることが予想されるが、先週18位に留まったフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)には不安要素が残っている。
モルビデリは上位争いが期待されているライダーのひとりとして開幕戦カタールGP決勝を迎えていたが、スタートからポジションを大きく落とし、最終的に18位とポイント圏外のフィニッシュになってしまった。
この後退に関してチームに近い情報筋は、スタートを改善するために装備されているホールショットデバイスに問題があったとmotorsport.comに認めていた。
そしてドーハGPを前にした記者会見の場で、モルビデリもそれを追認。ただグリッド上でデバイスに問題はあったものの、レースでは問題なく作動していたという。
しかし問題の明確な原因が分かっていないことは認めており、ドーハGPでは初日のフリー走行に向けて疑わしい点は全て変更すると語った。
「先週末何が起こったのか、それを解析しようとしてきた」
「レースで僕らをこうまで遅くしたのは、何が原因だったのか、それをハッキリと突き止めることはできなかった」
「グリッドでスタートデバイスに問題があることは確認できていた。でも一見それは解決されていて、レースでは装置は機能していたんだ。僕のフィーリングやパフォーマンスが悪化していてもね」
「今週末はまっさらな状態で挑めるように疑問のあるものは全部変更していくつもりだ。それでグリッドで起きた問題や、レースウィークに抱えていた問題が解決されることを願っている」
カタールGP後、モルビデリはMotoGP.comに対し『僕は現時点で自分がヤマハのトップリストには載っていないと分かっている。だからこうした問題をどれだけ急いで解決に動いてくれるかわからない。でも、真剣に取り組んでくれることを願っている』と語るなど、ヤマハのサポートへの疑問の声も漏らしていた。
このコメントについて改めて訊くと、彼はレース後の興奮状態でそうしたコメントをしてしまったと釈明。ヤマハの問題に対する対応が素晴らしいものだったと語った。
「レース後でアドレナリンが出ていて、悪いリザルトでフィーリングも良くなかったせいで、すこし乱暴な説明をしてしまったかもしれない」
「僕が言いたかったのは、自分が彼らのリストの中でトップに居るわけではないということだ。彼らにはファクトリーライダーが居て、彼らを気にかけている。それは当然だ」
「彼らの助けを得るタイミングについては悩んでもいたけど、最終的に彼らの助けは素晴らしいものだった」
「適切なサポートを提供してくれているし、適切な方法で僕をサポートしてくれているよ」
「だから全く問題ない。でもこの間言ったことは全く当然のことなんだ。僕がヤマハでトップのライダーではないかもと言ったかもしれないが、それは問題ない。それが実際のところだからね」
「でもだからといって、僕はヤマハに怒っているわけでもないし、他の誰に怒っているわけでもない」
「レース後、僕はただ疑問に思っていただけで、その疑問はきちんとした形で応えられている。だから僕はそこに満足している」
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