2020年大クラッシュからレイアウト変更……新レッドブルリンクを制するのは誰だ！？｜MotoGPオーストリアGPタイムスケジュール

　8月19日から21日にかけてレッドブルリンクでMotoGP第13戦オーストリアGPが開催される。新レイアウトとなった今シーズンのレースは誰が制することになるだろうか。

　オーストリアGPの舞台となるレッドブルリンクは、2022年シーズン大会を前にコースレイアウトの一部変更が実施されている。2020年のレースで高速セクションのターン2で、ヨハン・ザルコ（当時アビンティア）とフランコ・モルビデリ（当時ペトロナス・SRTヤマハ）が接触してクラッシュ。その結果、マシンがターン3に向って飛来することになり、ターン3を通過しようとしていたバレンティーノ・ロッシやマーベリック・ビニャーレス（当時ヤマハ）の鼻先を掠めていく……二次災害に繋がりかねない極めて危険な状況となった。

　このクラッシュを受け、サーキット側はターン3のバリアを延長する作業を行ない、更に2022年の開催に向けてはさらなる大規模な安全対策を講じ、問題となった高速セクションのターン2のレイアウトが変更されることになった。

　新レイアウトではターン2にシケインが新設（F1用レイアウトでは変更なし）。ライダーはここで速度を落としてからターン3へ向かう形となった。今年はこの新レイアウトで初めての開催となる。

　ランキング争いではヤマハのファビオ・クアルタラロが前戦イギリスGPで、ランキング2番手のアレイシ・エスパルガロ（アプリリア）に対して1ポイントギャップを拡大。しかしその差は22ポイントと、取りこぼしは許されない状況。今回も彼らの対決から目が離せないだろう。

　一方、イギリスGPで今季4勝目を挙げたフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）も見逃せない。既にクアルタラロとのポイント差は49ポイントまで広がってしまっているが、昨年も表彰台を獲得しているこの地で再び上位争いに絡んでくることが予想される。

　また、唯一の日本人ライダーである中上貴晶にも注目だ。彼は2020年にダブルヘッダーで行われたスティリアGPでは、赤旗中断となる前までは表彰台は確実と見られるレース運びだった。今シーズンはホンダ陣営全体が苦戦しているため、簡単なレースとはならなそうだが、中上が再び光る走りを示せるかどうかは注視したい。

　第13戦オーストリアGPの決勝レースは8月21日、日本時間午後9時から行なわれる。

■8月 19日（金）／（日本時間）
09時00分（16時00分）： Moto3 / フリー走行1
09時55分（16時55分）： MotoGP / フリー走行1
10時55分（17時55分）： Moto2 / フリー走行1
13時15分（20時15分）： Moto3 / フリー走行2
14時10分（21時10分）： MotoGP / フリー走行2
15時10分（22時10分）： Moto2 / フリー走行2

■8月20日（土）
09時00分（16時00分）： Moto3 / フリー走行3
09時55分（16時55分）： MotoGP / フリー走行3
1 0時55分（17時55分）： Moto2 / フリー走行3
12時35分（19時35分）： Moto3 / Q 1
13時00分（20時00分）： Moto3 / Q2
13時30分（20時30分）： MotoGP / フリー走行4
14時10分（21時10分）： MotoGP / Q1
14時35分（21時35分）： MotoGP / Q2
15時10分（22時10分）： Moto2 / Q1
15時35分（22時35分）： Moto2 / Q2

■8月21日（日）
09時00分（16時00分）： Moto3 / ウォームアップ走行
09時20分（16時20分）： Moto2 / ウォームアップ走行
09時40分（16時40分）： MotoGP / ウォームアップ走行
11時00分（18時00分）： Moto3 / 決勝レース（23ラップ）
12時20分（19時20分）： Moto2 / 決勝レース（25ラップ）
14時00分（21時00分）： MotoGP / 決勝レース（28ラップ）

■日本テレビ系列

8月20日(土) 19:30～23:45　予選　[日テレNEWS24]
8月21日(日) 17:45～23:00　決勝　[日テレジータス]