ペダルカメラも”映え”が大事。ノリス、試験導入もアングルに改善の余地アリ「昔のはもっとリアルに見えた」
マクラーレンのランド・ノリスは、F1イギリスGPで試験導入された足元を映すペダルカメラはより良いアングルに変えられると語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
F1はイギリスGPでランド・ノリス(マクラーレン)の今季マシン『MCL36』に、ドライバーのペダルワークを映す”ペダルカメラ”を試験導入。2000年ベルギーGPでペドロ・デ・ラ・ロサのアロウズ『A21』に搭載されて以来、公式セッションでは初めての試みだった。
2000年のアングルはペダルを上から映しており、デ・ラ・ロサの足さばきがハッキリと確認できた。一方で今年のイギリスGPのペダルカメラは、ペダルの奥、ステアリングコラム横に配置されていた。そのためノリスの足さばきをペダルの裏側から見ることとなった。
ペダルカメラがF1に初めて導入されたのは1993年の日本GP。片山右京が駆るティレル『021』に搭載されたカメラが彼のヒール&トゥを映したが、クラッチペダルを持たない現代F1では足さばきの”動き”は少ない。
アングルと動きの少なさから、自身の映像を見たノリスは、ペダルワークが「あまり良く映っていない」と認めている。
「クラッチペダルがないというだけで、若干シンプルで単純に見えてしまうのだと思う」と彼は言う。
「それは事実だ。2014年のジネッタ(ジネッタ・ジュニア・チャンピオンシップ)では、クラッチを使ってドライブ、ヒール&トゥを沢山やったことがある」
「もっと沢山動いているように感じる。簡単じゃないけど、かなり楽しいんだ。今はもっとシンプルで、ブレーキとスロットルだけだ」
動きのシンプルさは認めた一方で、ペダルカメラのアングルに関しては改善できるとノリスは考えている。
「別のところに置くべきだと感じる。少し斜めに配置されているから、今よく見えているのはペダル操作の差だ」
「だからどちらをどれだけ押しているか、そういうことが見て取れるんだ。もちろん、別の角度から見れば……正面からも映せるけど、そうすると踏み具合は良く見えないかもしれない」
「でもみんなが話していることは理解できるよ。僕も昔の映像と今の映像で比較みたいなことをしたことがあるんだ。その時はもっと現実っぽく見えた。でも(必要なのは)そういうことだと思うんだ」
ただ、ドライバーの足元にはカメラを配置できるスペースが限られているとも語っている。
「映りが良くなるように、もう少し良い位置があるんじゃないかと思う。ただ、あまりスペースはないんだ」
「取り付けなども簡単じゃない。けど、もう少しだけ遠くに置いてみたらどうだろう?」
「それでもっと横から(のアングル)なら、もっと良く見える。かなり後ろからだったり、真正面から映したりするよりもずっと良い」
「そうすれば、もっと踏み具合を見ることができるようになるのかも。それを試してみるのも良いかもしれないね」
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