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アレックス・パロウ、一時ガナッシが残留発表も、一転マクラーレン入り決定。F1参戦にも含み?

チップ・ガナッシ・レーシングはアレックス・パロウの残留をプレスリリースで発表。しかしパロウは来季アロー・マクラーレンSPに移籍するようだ。

Alex Palou, Chip Ganassi Racing Honda

写真:: Gregg Feistman / Motorsport Images

 2021年のインディカー・シリーズ王者であり、今季はチップ・ガナッシ・レーシングでの2年目のシーズンを迎えているアレックス・パロウ。そんな彼の去就については情報が錯綜していたが、マクラーレンに移籍することになったようだ。

 チップ・ガナッシは昨日、パロウが2023年シーズンまでチームに残留するオプションを行使したと発表。プレスリリースを出し、オーナーのチップ・ガナッシとパロウ本人のコメントを掲載した。

 しかし、パロウはこれを真っ向から否定。彼はTwitterで次のように投稿した。

「さっき、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が2023年も僕が走るということを僕の承認なしに発表したことをメディアで知った。しかも、そのプレスリリースには僕の口から語られたものではない“コメント”が載っていたというので驚いた」

「僕はそのプレスリリースの内容を認めていないし、そのコメントを言った訳でもない。先日CGRに伝えたように、個人的な理由で僕は来季以降チームに残るつもりはない」

「今回の残念な出来事はさておき、僕はCGRをリスペクトしているし、共に今シーズンを力強く締め括れることを楽しみにしている」

 その数分後、マクラーレンがTwitterを更新。「マクラーレン・レーシングはインディカー王者のアレックス・パロウを2023年のラインアップに加える。なお、我々の各レースシリーズにおける完全なドライバーラインアップは追って確定される」と明らかにした。これには、インディカーに参戦するアロー・マクラーレンSPのアカウントも反応し「マクラーレン・レーシングファミリーへようこそ!」と引用リツイートしている。

 マクラーレン・レーシングが発表したプレスリリースにはこう記されている。

「パロウは来年、レース業務と並行してマクラーレンF1チームのテストを実施する。2021年型のMCL35Mを、パトリシオ・オワードとコルトン・ハータと共にテストする」

 そしてパロウは次のように語っている。

「マクラーレンのような象徴的なチームのドライバーラインアップに加わることができ、ワクワクしている。F1マシンのステアリングを握って自分の能力を示すことが楽しみだし、どんな道が開けるのかも楽しみだ」

「チップ・ガナッシ・レーシングのみんなには、これまで僕にしてくれたことすべてに感謝したい」

 さらにマクラーレンのCEOであるザク・ブラウンも、リリースに次のようなコメントを寄せている。

「我々は常々、マクラーレンには最高の才能が欲しいと言ってきたが、そのリストにアレックスを加えることができるのは素晴らしいことだ。また、若き才能を育むプログラムの一環として、彼がオワードやハータとともにF1マシンのステアリングを握るのも楽しみだ」

「アレックスは、これまで参戦したすべてのシリーズで勝利を収めてきた非常に才能のあるドライバーであり、彼をマクラーレンファミリーに迎えることができるのは喜ばしいことだ」

 なおパロウが2023年に参戦するカテゴリーについてはハッキリとは明言されていないが、彼はアロー・マクラーレンSPの一員として、オワードや新加入のアレクサンダー・ロッシと共に、引き続きインディカーに参戦するとみられる。

 これらの情報を総合すると、数週間前に“マクラーレンファミリー入り”が発表されたフェリックス・ローゼンクヴィストはインディカーではなく、フォーミュラEに参戦することになりそうだ。

 現在、マクラーレンF1チームはダニエル・リカルドが苦戦しており、2023以降の契約更新が危ぶまれているが、もし彼がシートを失うとなった場合、マクラーレンはパロウ、オワード、そしてハータの中から後任を選出する可能性もあり得るだろう。

 
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