ペトルッチ「バイクには乗り続けるつもりだけど……」来季以降のキャリア、ダカール/WSBKの選択で迷い
ラウル・フェルナンデスのMotoGP昇格発表により、テック3のシート喪失が確定したダニーロ・ペトルッチ。彼にはダカールラリー参戦のオファーも舞い込んでいるようだが、今後のキャリアをどうするかはまだ検討中だという。
Danilo Petrucci, KTM Tech3
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPにテック3・KTMから参戦しているダニーロ・ペトルッチ。彼は2021年に1年契約でチームに加入していたが、来シーズンのシート確保はできなかった。既に来シーズンに向けてのオファーも舞い込んでいるようだが、彼は今後のキャリアについて決めかねているようだ。
KTMは6月の段階で、レミー・ガードナーをMotoGPへ昇格させ、テック3で起用すると発表。さらにスティリアGPでは、ラウル・フェルナンデスも同チームでMotoGPに昇格することが発表された。そのため、契約が2021年までのペトルッチとイケル・レクオナは来シーズンのシートを失うことが確定した。
ペトルッチは以前からMotoGPでのシートを失った場合について、ダカールラリー参戦という希望を語っていた。そしてKTMはMotoGPのシート喪失が決まったペトルッチに対し、2022年大会からのダカールラリー参加オファーをしているようだ。ただ彼にはスーパーバイク世界選手権(WSBK)への転向という選択肢もあり、それが彼を悩ませている。
「ああ、それ(ダカールのオファー)は本当だ。でも危険も大きいから最初はパフォーマンスを求めてリスクを冒すんじゃなく、控えめに行かないといけないだろうね。MotoGPからダカールに行く最初のライダーになりたいけれど、WSBKという選択肢もあるから、選ばないといけない……」
「ステファン・ピエラ(KTMのCEO)からは(スティリアGPの)2日目夜に提案があった。冗談かと思ったけど、後から同じ内容の連絡があったんだ」
「このアイデアが気に入っているというのは、隠すことでもなんでも無い。彼らは早ければ2022年のダカールからスタートできると提案してくれた。ただ彼は『景色を見てみたいなら、それもできる。すぐにレースに向かって結果を出そうとするのには、大きな危険もあると我々は思っている』とも言ってくれた。だから1年間トレーニングをして、2023年からより競争力を発揮していけるかもしれない。こうしたことを知れて嬉しいよ」
一方でWSBK転向の可能性についてもペトルッチは言及。ただMotoGPでも苦しめられた自身の“大柄な体格”がWSBKでも問題になる可能性を懸念するなど、今後の身の振り方はよく考えなくてはならないと語った。
「(WSBK転向の)チャンスはあるかもしれない。ただそれは僕次第というわけではない。僕はまだ競争力があると思っているけれど、最初からやり直す必要があるだろう」
「僕は人生において自分が何をしたいのかを決めなくてはならない。どちらにも良い点悪い点があるからね」
「10年間世界チャンピオンになることを考えてMotoGPをやってきたから、今は難しい時期だ。この先、別のことに慣れていかなくちゃいけないからね。バイクには乗り続けるつもりだけど、どのチャンピオンシップにするか決める必要がある」
「それ(体格の問題)は僕も考えている。スーパーバイクでもこの問題が出てくるんじゃないかと心配しているんだ。WSBKでは(スコット)レディングが前戦(チェコラウンド)のストレートでとても速いのは見たけど、他のレースではかなり苦戦していたからね」
「僕も同じ問題に直面するんじゃないかと心配している。ただそれを乗り越えられるとも思っている。その一方で、オフロードを楽しんで、生涯KTMのライダーでいつづけるという夢もある。だから決心しなければ……」
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