カタール政府、MotoGPパドックに新型コロナワクチンを提供へ。安全確保に前進
カタール当局はドーハに向かうMotoGP関係者全員に対し、新型コロナウイルスに対するワクチン接種の機会を提供することを決めた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
新型コロナウイルスの世界的流行が始まってから1年が経過したが、現在も世界中でウイルスの感染拡大は続いている。昨年末からはワクチン接種も開始されつつあるが、供給の問題もあり即座に全世界で接種が完了とは行かない状況にある。
世界を転戦するMotoGPだが、ワクチン接種に関して2021年内に接種を完了することを望んでいると、ドルナCEOのカルメロ・エスペレータは以前語っていた。
しかしその希望はより早く叶うことになりそうだ。
MotoGPは3月28日の開幕戦カタールGPに向けて今週からロサイル・インターナショナル・サーキットでテストを行なっており、今後も滞在することが予定されている。
そしてカタール当局はMotoGPパドックに対し、ワクチンの提供を実施することを申し出て、MotoGPはそれを受け入れたことが先日明かされた。なおF1がテストを実施中のバーレーンでも同様の申し出があったが、F1側は組織としてそれを断っている。ただ一部ドライバーやスタッフは接種を受けている様子だ。
このワクチンの提供に際し、ドルナからは次のように声明が発せられた。
「カタール政府は2021年に新型コロナウイルスに対するワクチン接種プログラムを大きく強化しており、その進捗の結果としてMotoGPパドックの渡航メンバー全員に対するワクチン接種へのアクセスを提供することが可能となった」
「カタール、そして今シーズン転戦するメンバー全員の健康と安全を確保するため、カタール政府はMotoGPに対し新型コロナウイルスワクチンへのアクセスを提供した」
「チャンピオンシップの全てのメンバーが新型コロナウイルスワクチン接種の機会を得ることができる。ワクチンプログラムは現場にいる全ての人々の安全性を高めることを目指している」
「この申し出によりMotoGPパドックのメンバーや、MotoGPが今シーズン転戦し接触する全ての人々の安全性を高める。FIM、IRTAそしてドルナ・スポーツはカタール政府によるMotoGPファミリーに対するこの素晴らしい機会の提供に感謝している。これはチャンピオンシップとメンバー全員の将来のリスクを最小限にする助けとなるだろう」
MotoGPパドックでは今年2月に、新型コロナウイルス感染により125ccで2度王者に輝いたファウスト・グレシーニが死去。現役ライダーでも昨シーズンは感染者が出ている状況にあった。
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