レッドブル、2022年以降もホンダ製PU使用継続。新会社レッドブル・パワートレインズ設立
F1に参戦するレッドブルは、2025年までホンダ製のパワーユニットを継続使用することを発表。そのパワーユニットを運用するために彼らはレッドブル・パワートレインズという新会社を設立した。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16, Alex Albon, Red Bull Racing RB16
Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブルは2月15日、2025年までホンダ製のパワーユニット(PU)を継続使用すると発表。2021年限りでF1活動を終了するホンダのプロジェクトを引き継いでいくことになる。
昨年10月、ホンダは2015年にPU供給という形で復帰したF1活動を2021年限りで終了することを決定した。そのため彼らからPU供給を受けるレッドブルは、2022年以降のPU供給をどうするかという課題に直面することになった。
レッドブル側は当初からホンダの知的財産を引き継ぎ、自社でパワーユニットを運用していくことを希望。ホンダ側も話し合いに応じる姿勢を見せており、焦点はこの案を実現するために必要なPUの開発凍結に移っていた。
そして先週F1委員会が開かれると、各チームは全会一致でPU開発凍結と2025年からのPU新規則導入に賛成。これによってレッドブルによるホンダPUの引き継ぎに向けた道が開けた。
そして15日(月)、レッドブルはホンダとPU引き継ぎで合意したことを発表。これによってレッドブル、そして姉妹チームのアルファタウリは2024年末までホンダ製パワーユニットを継続使用できることになった。
レッドブルは自前でパワーユニットを運用していくために、新たにレッドブル・パワートレインズという新会社を設立。ミルトンキーンズの本拠地で業務に当たることになる。
今回のホンダとの合意発表に際し、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは次のようにコメントしている。
「我々はこの議題についてホンダと以前から話し合いを行なってきた。そしてFIAによる2022年からのPU開発凍結の決定により、我々はホンダ製PUの継続使用について合意に達することができた」
「我々はホンダが協力してくれたこと、レッドブル・レーシングやスクーデリア・アルファタウリに継続して競争力のあるパワーユニットを使用できるようにしてくれたことに非常に感謝している」
「レッドブル・パワートレインズの設立はレッドブルにとって大胆な動きだが、慎重かつ詳細に検討した上でのモノだ」
「我々はこれにより非常に大きな献身が必要となることは理解している。しかしこの新会社の設立が、両チームにとって最も競争力のある選択肢だったと信じている」
レッドブルが独自のパワートレイン部門を設立したことにより、彼らが2025年から導入される次世代PUを自分たちで製造する可能性も浮上した。マルコも以前、2025年以降にPUを自社製造することは選択肢のひとつにあると認めていた。
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今回の発表を「レッドブルのF1での道のりにおける重要な一歩」を考えており、次のようにコメントした。
「ホンダとの関係はすぐに成功を収めることができていたので、彼らがこのスポーツにおけるエンジンマニュファクチャラーとしての活動を終了する決断を下した時、当然ながら我々はがっかりした。しかし、新たな取り組みに向けての彼らのサポートには感謝している」
「ホンダはふたつのチームに競争力のあるパワーユニットを供給するために、ハイブリッド技術に多大な投資を行なってきた。我々は今、パワーユニット部門を内製化して、新しい施設と人員を統合するための作業に取り掛かっている」
「それまでの間、我々はホンダが公式パワーユニットサプライヤーとして活動する最後の年において、可能な限りの成績を残すことに全力を注いでいる」
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