ラッセル、ウイリアムズのランキング8位が見えているからこそ「ミスを恐れず限界に挑戦できる」
ジョージ・ラッセルは、ウイリアムズは今季のランキング8位獲得が安泰であることから、ここ数戦で大胆な戦略を取ることができていると語っている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
ジョージ・ラッセルは、ウイリアムズが彼のベルギーGPでの2位表彰台獲得もあり、ランキング9番手のアルファロメオに大きな差をつけていることで、大胆なレース戦略を取ることができていると語った。
ウイリアムズのアルファロメオとの差は、第17戦アメリカGPを終えたところで16ポイント。ひとつ前をいく7番手のアストンマーチンまでは39ポイント差に開いていることから、残り5戦を前にウイリアムズのランキング8位獲得はほぼ確定的といった状況だ。
ラッセルはこの大きな差のおかげで、オープニングラップを始めレース週末で他とは違う戦略を試すことができていると語る。
アメリカGPでラッセルは、パワーユニット交換に伴うグリッド降格ペナルティにより最後尾から決勝スタートを迎えたが、オープニングラップで14番手まで順位を上げた。
「今はオープニングラップへのプレッシャーから解放されたような感じだ」と彼は言う。
「レースでも自信を持って積極的に戦えた。20番手から14番手というのは力強いスタートだった」
「ランキングで今の順位にいることで、僕らには小さなバッファがある。おかげでコース上での限界に挑戦できるんだ」
「正直言って、僕はそれを本当に楽しめているよ。僕はミスを大量に犯すドライバーではないけど、限界まで攻めたいんだ。それで(アメリカGPの)フリー走行3回目とオランダGPの予選ではコースオフを喫している」
「ここ数戦では、より良いペースを引き出せるかを見るために限界に挑めている。でも、最大のマシン性能を引き出すには110%のドライブをする必要はなく、時には遅くても良いという全体的な考え方を再認識したように思う」
また2022年のメルセデス昇格が決定したことにより、地に足が着いた状態でレースに臨めている現在の環境もそれを後押ししているという。
「プレッシャーも少なく、コンストラクターズランキングでも比較的余裕のあるポジションにいる。そして個人的にも、来季に向けて全てが決まっていることも大きいと思う。個人としてもしっかり地に足が着いた状況にいることで、多少のミスを恐れずコース上で新しいことに挑戦することができるんだ」
「2019年も同じような立場にいたと思う。コース上で新しいことに挑戦し、改善のための引き出しを増やしていた。僕が言ったように、ミスを恐れる必要のないポジションにいるんだ」
ラッセルはアメリカGPのスタートで14番手までジャンプアップしたが、そこから順位を上げることができなかった。その原因として、マシンがサーキット特性に適していなかったとレース後に語った。
「全体的に見ても、今週末はペースに苦戦した。とても不思議なサーキットに思えたし、路面からグリップ力を得られなかった。どのドライバーも大きくマシンをスライドさせていたと思うよ。僕らはマシンを適応させて、パフォーマンスを最大限活かすことができなかったんだ」
「最後尾のスタートから14番手まで上がったが、得るも失うもなくそこに留まるだけだった。また、ライバルのアルファロメオもポイントは獲得できなかった」
「アメリカGPではダウンフォースが本当に、本当にカギだった。上位チームは更に強く、下位チームは更に弱く現れたレースのひとつだ。ダウンフォースの点では自分たちのいる位置は理解しているし、上位陣には及ばない」
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