【スーパーフォーミュラ】TEAM MUGEN、1台体制でチームタイトルの離れ業なるか? 現状はダンディライアン優位か
carenex TEAM IMPUL、TEAM MUGEN、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGによる2021年スーパーフォーミュラのチームタイトル争い。ドライバーズタイトルが確定した今、最終戦の注目ポイントと言える。
写真:: Masahide Kamio
2021年のスーパーフォーミュラは第7戦(最終戦)鈴鹿の決勝を目前に控えているが、ドライバーズタイトルは野尻智紀(TEAM MUGEN)で既に確定済。一方でチームタイトル争いはcarenex TEAM IMPUL(有効ポイント73)、TEAM MUGEN(有効ポイント71)、DOCOMO TEAM DANDELION RACING(有効ポイント69)の三つ巴となっている。
現在ランキングトップとなっているcarenex TEAM IMPULは、予選を終えて不利な形勢となってしまった。予選では平川亮と関口雄飛が揃ってQ2敗退に終わり、それぞれ9番手、14番手からのスタートに。仮に彼らが決勝で追い上げて多くのポイントを獲得したとしても、有効ポイント制の関係で最大8ポイントがドロップされてしまう可能性があり、大きなポイントの上積みは難しい状況だ。
Yuhi Sekiguchi, carenex TEAM IMPUL
Photo by: Masahide Kamio
一方で現状最も優位に見えるのが、3番手のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGだ。彼らは福住仁嶺と牧野任祐が予選でセカンドロウを確保。福住は「トップにいける速さはなく、微妙な結果に終わってしまった」と語ったものの、走り出しから好タイムをマークし続けており、牧野も「最初から良いセットアップを持ち込めていますし、予選に向けても大きな変更はしていません。悪くないフィーリングです」と語るなど、大きな不安要素はないように見える。波乱やトラブルに巻き込まれなければ、2019年以来のチームタイトル獲得の可能性は高い。
Tadasuke Makino, DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Photo by: Masahide Kamio
一方、この2チームに挑むのが、ドライバーズチャンピオンの野尻率いるTEAM MUGENだ。昨年までは野尻が駆る16号車とレッドブルカラーの15号車は共に『TEAM MUGEN』で同一チームという扱いだったが、今季15号車は『Red Bull MUGEN Team Goh』として別チーム扱いとなったため、TEAM MUGENは野尻の1台体制となっている。今季圧倒的な強さで戴冠した野尻が、1台体制でのダブルタイトルという“離れ業”を狙う。
ただ、野尻陣営は予選でDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台の後塵を拝し、5番手。一瀬俊浩エンジニアによると、野尻が駆る16号車は今週末、挙動の一貫性のなさに悩まされており、理想的なセットアップに仕上げることができていないという。それでも予選5番手に食い込んだところはさすがの一言だが、オーバーテイクの難しい鈴鹿が舞台であること、現行フォーマットではレース戦略の幅を持たせづらいことを考えると、野尻陣営は決勝での大幅なジャンプアップに期待することは難しいと見ている。
とは言え、仮に野尻がDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台の前に立ち、なおかつ表彰台に手が届けば、他車の順位次第ではチームタイトル獲得も十分狙える状況。最終戦も野尻とそのライバルたちの戦いから目が離せない。
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