【スーパーフォーミュラ】大湯都史樹、2年目は不運に泣くも成長を実感「自分の限界を見定め、納得いくレースができた」
スーパーフォーミュラ2年目は速さが結果に結びつかないレースが多かった大湯都史樹だが、個人的に成長を遂げることができたと実感しているようだ。
写真:: Masahide Kamio
2020年にTCS NAKAJIMA RACINGからスーパーフォーミュラにデビューし、1勝・ランキング6位を記録するなど1年目から印象的な速さを見せた大湯都史樹は、2年目となった2021年シーズンをランキング5位で終えた。昨年よりもひとつ上の順位を手にした大湯だが、速さが結果に結びつかない歯がゆいシーズンとなった。
開幕戦富士で2位に入り、上々なシーズンの滑り出しを切った大湯だったが、第2戦鈴鹿は3番グリッド発進ながらスタートでの出遅れが響き10位。第3戦オートポリスは「ポールを獲れる」という手応えがあったものの、豪雨の予選で足元をすくわれクラッシュ、最後尾スタートとなってしまい、7位まで追い上げるのが精一杯だった。第4戦SUGOでも鬼気迫る走りを見せ、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らと優勝争いを展開したものの、ピット作業でのタイムロスにも泣かされ2位に留まった。
第5戦もてぎでは6位。この時点でランキング2番手につけていた大湯だが、第6戦もてぎではスタート直後に両側からマシンに挟まれる“サンドウィッチ状態”となってしまい接触、ホイールを痛めて緊急ピットインし、ラップダウンとなり勝負権を失った。迎えた第7戦(最終戦)鈴鹿では今季初勝利を目指して2番グリッドからスタートしたが、2周目に野尻智紀(TEAM MUGEN)とサイド・バイ・サイドのバトルの末に接触しコースアウト。そしてまたしてもピット作業でのタイムロスもあり、11位ノーポイントに終わった。
最終的に最高位2位(2回)のランキング5位でシーズンを終えた大湯だが、シーズン中に度々見せたキレのある速さとは裏腹に、不運に見舞われたこともあり優勝・ポールポジションは共にゼロに終わった。「(今季は)ツイてなさすぎました」と語る大湯に、速さを見せられた満足感と結果が残せなかった悔しさ、どちらの方が大きいかと問うと、彼はこう語った。
「僕自身、シーズンのほとんどで自分が納得するレースができたと思います。1年目は限界を超えてしまって『やってしまった』『やりすぎたな』と思うことがありましたけど、今シーズンは色んなリスクを考えながら、自分の限界を見定めて走ることができました」
「個人的な成長という点では、確実にステップを踏めたと思います」
大湯曰く、ミスやクラッシュが目立ったルーキーイヤーの昨年は「120%〜130%くらいで走っていた」というが、今年はそれを「105%くらい」に抑えられたという。最終戦の野尻とのバトルにおいて、S字で並走を続けたことについても、いたって冷静に正しい判断をすることができたと自信を持っている。
「僕は走ると(ボルテージが)上がっちゃうので、乗り込む段階で60〜70%くらいがちょうど良いんですよね」と笑う大湯。彼が2年目に見せた確かな成長が、3年目に“王座”という形で結実するか、注目だ。
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