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【スーパーフォーミュラ】最後までもつれたチームタイトル争いはTEAM IMPULに軍配。2台合計17ポジションUPで逆境跳ね返す

2021年スーパーフォーミュラでは3チームによるチームタイトル争いが最終戦までもつれたものの、決勝で大きくジャンプアップを果たしたcarenex TEAM IMPULが栄冠を手にした。

Yuhi Sekiguchi, Ryo Hirakawa, Kazuyoshi Hoshino, carenex TEAM IMPUL

Yuhi Sekiguchi, Ryo Hirakawa, Kazuyoshi Hoshino, carenex TEAM IMPUL

Masahide Kamio

 2021年のスーパーフォーミュラでチームタイトルを獲得したのは、carenex TEAM IMPUL。彼らのチームタイトル獲得はスーパーフォーミュラでは初、前身のフォーミュラ・ニッポン時代の2010年にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、平手晃平のコンビで獲得して以来となった。

 チームランキングトップで第7戦(最終戦)鈴鹿に乗り込んできたcarenex TEAM IMPULだが、決勝を前にした段階では劣勢に立たされていた。予選では平川亮、関口雄飛が共にQ2敗退となり、それぞれ9番手、14番手。2台をセカンドロウに送り込んだDOCOMO TEAM DANDELION RACING、1台体制ながらドライバーズチャンピオンの野尻智紀が5番手につけたTEAM MUGENに分があると見られていた。

 しかし、蓋を開けてみると平川が7ポジションアップの2位、関口は10ポジションアップの4位でフィニッシュ。逆境を跳ね除け、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGを2点差で下してタイトルを手にした。

 平川はスタート直後に6番手まで順位を上げると、2周目の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)のコースオフで5番手に、3周目の130Rで大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)をオーバーテイクして4番手に浮上した。そして松下信治(B-Max Racing Team)がドライブスルーペナルティを受けたことで表彰台圏内の3番手となった。

 その後平川は前を行く野尻、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)よりもピットインを遅らせる作戦を採り、14周終了時にピットイン。野尻を“オーバーカット”することには成功したが、福住にはあと一歩及ばず。平川は最終ラップまで福住にプレッシャーをかけたが、結果的に2位に終わった。

 平川はレース後の記者会見で、マシンに手応えがあったとして、ピット戦略次第では優勝にも届いた可能性があったと語った。

Ryo Hirakawa, carenex TEAM IMPUL

Ryo Hirakawa, carenex TEAM IMPUL

Photo by: Masahide Kamio

「予選ではエンジンのトラブルが出て思うようなアタックができず、後方のグリッドに沈んでしまいましたが、今週は比較的調子が良かったので、決勝ではスタートを決めて、レースペースで勝とうという強い気持ちで臨みました」

「決勝はスタートもうまく決まり、レースペースも良かったです。個人的にはあまり作戦が良くなかったと思いますが、2位で終われたこと、チームチャンピオンを獲れたことは嬉しいです」

「結果論ですが、(ピットインは)もっと引っ張れば良かったと思います。序盤はタイヤをセーブしながらライバルの後ろについていたので、もったいなかったと思います。チームから『今入れば(福住の)前に出られる』とコールがありましたが、自分で冷静になって(自らの判断で)引っ張れば、より確実に前に出れたと思うので、反省しています」

 一方の関口はレース序盤に11番手を走行していたが、他車がピットウインドウオープンと同時に続々とピットインしていく中、ステイアウトを選択。長らく首位を走った。関口曰く、このステイアウトの作戦は元々計画のひとつとして考えていたもので、「レースで10番手以下ならやろう」と話していた作戦だったようだ。

 そして関口は27周終了時にようやくピットインし、素早いピット作業でコースに復帰すると、順位はなんと大津の前、4番手。残る3周は大津からの追撃を受けるものの見事に振り切り、チームタイトル獲得に大きく貢献した。

 carenex TEAM IMPULとDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのチームタイトル争いは結果的に2点差での決着となったが、関口が仮に大津に抜かれて5位に終わっていた場合、彼の獲得ポイントが8から6に減少するため両チームは同点となり、「高得点を得た回数」の差でDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに軍配が上がっていた。つまり、関口と大津の4番手争いは文字通りタイトルを左右するバトルだったのだ。

 関口はピットアウト後に大津が迫ってきた際のことを「やばかったですね」と振り返ったが「でも、僕は絶対抜かれないので」と彼らしいコメントを付け加えてくれた。

Yuhi Sekiguchi, carenex TEAM IMPUL

Yuhi Sekiguchi, carenex TEAM IMPUL

Photo by: Masahide Kamio

 そしてこのチームタイトル獲得を感慨深い表情で喜んでいたのは、星野一義監督。今回のレースに向けては気持ちも昂ぶっており、ドライバーには力強い言葉で発破をかけたかったようだが、あえて「プレッシャーを与えないようにした」という。

 星野監督はさらにこう続けた。

「ピット作業に関しても見事にやってくれました。ドライバーもチームも素晴らしかったと思います。関係者の努力に感謝しています。この本物のレースの素晴らしさをファンの方に見てもらえるようにこれからも頑張ります」

 
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