【スーパーGT】1号車STANLEYの山本尚貴、今季初PPに満面の笑み。予選“強化”のための体制拡充が結実
スーパーGT第4戦もてぎの予選でポールポジションを獲得した1号車STANLEY NSX-GTの山本尚貴と牧野任祐は、予選パフォーマンスの強化をテーマに取り組み続けた成果が出たことを喜んだ。
写真:: Masahide Kamio
ツインリンクもてぎで開催されている2021年スーパーGT第4戦。GT500クラスでポールポジションを獲得した1号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)のふたりは、予選後に喜びを爆発させた。
第3戦鈴鹿の開催延期により、スーパーGTは2ヵ月以上のインターバルを挟んで、第4戦もてぎが今季の3レース目となった。サクセスウエイト22kgの1号車は公式練習から2番手タイムをマークすると、予選でも牧野がQ1をトップ通過。そして牧野からバトンを受け取った山本が1分37秒498の好タイムをマークして、今季初のポールポジションを手にした。
予選後、彼らがチャンピオン獲得時に勝るとも劣らない笑顔を見せていたのには理由がある。ここ最近追い上げる展開のレースが続いていたTEAM KUNIMITSUは、予選パフォーマンスを“強化”することをテーマに取り組みを続けていたからだ。
「昨年はリカバリーするレースが多く続いていたので、今年は予選でのパフォーマンスを上げることに注力したかったんです。そこのテコ入れに関して、オフシーズンの間にチームと相談して、強化してもらいました」
山本は予選後の記者会見でそう語った。
「決して(予選パフォーマンスが)足りていなかった訳ではないので、そこは誤解のないように改めて伝えたいです。足りなかったのではなく、“強化した”というのが正しい言い方です。去年は少しレース寄りにクルマを作ってきた節がありましたので、レースだけでなく予選でも前に行けるクルマを手に入れたいと思っていました」
“強化した”とは具体的にどういう点に関してなのか? そういった質問に対して山本は、人員、体制の強化だと答えた。
昨年までTEAM KUNIMITSUは伊与木仁エンジニアがチーフエンジニアを務めていたが、今季から星学文エンジニアがその座についた。山本曰く、伊与木エンジニアからは引き続きサポートを受けているようで、チャンピオンを獲得した昨年以上に充実した体制となっている。
星エンジニア(右端)と話し込む山本と牧野
Photo by: Masahide Kamio
「今まで伊与木エンジニアとクルマを作り上げてきましたが、さらなるパフォーマンスアップに繋げてくれる人が必要だなと思ったので、そこ(体制)をさらに強化しました。今も伊与木さんには力を借りているので、チャンピオンを獲った時の体制からさらに強化されているという感じです」と山本は言う。
「クルマの中では興奮しました。ドライバーとして、ポールポジションというのはどんな状況でも非常に嬉しいものなので、最近離れていたポールを味わわせてくれて感謝していますし、地元でポールを獲ることができて喜びもひとしおですね」と記者会見場で語る山本の頬はいつも以上に緩んでいるように見えた。
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