【スーパーGT】61号車井口&山内、ついに掴んだ新型BRZでの初勝利に安堵「ようやくスタートラインに立てた」
スーパーGT第5戦SUGOでGT300クラスを制した61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。ドライバーの井口卓人と山内英輝は、新型BRZで待望の初勝利を手にできたことに安堵しているようだ。
写真:: Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第5戦でGT300クラスを制したのは、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)だった。彼らはポールポジションからスタートすると、途中ライバルからの追撃を受けながらも終始力強いレースを披露。今季から投入された新型BRZに初の勝利をもたらした。
決勝後に行なわれた記者会見の中で、井口は開口一番こう語った。
「ホッとしています」
「新型BRZになってから、『予選はポールは獲れるけど、決勝はどうせ……』と思われていて……。考え過ぎかもしれませんが、日曜日の朝は起きるのが辛かったです」
「チームとタイヤメーカーさんの頑張りがやっと結果に表れました。ようやく新型BRZの強さを見せられましたし、スタートラインに立てたというホッとした思いが強いです」
「今日の優勝で、チーム、ドライバー、タイヤメーカーさんも少しは気持ちが楽なったと思いますし、一皮むけた状態で後半戦に挑んでいけると思います」
井口が語ったように、今季デビューした新型BRZはこれまで、予選で速さを発揮しながらもレースペースに苦しむことが多かった。そのため彼らは、先日行なわれたオートポリスでのタイヤメーカーテストを筆頭にトライアンドエラーを繰り返し、決勝でも強いパッケージを作り上げるべく尽力してきた。そして今回ついにそれが結実した形だ。
レースペースが改善された要因についてどう分析しているかを問われた山内は次のように語った。
「オートポリスでのテストで試した部分が正解だったのかなと思います。今回も問題は出ていましたが、これまでと比べれば僕たちがコントロールできる範囲のものなので、これくらいなら何とかなる、という感じでした」
「ただ、56号車(リアライズ日産自動車大学校 GT-R)は今後さらに重量を積んでも速いと思いますし、55号車(ARTA NSX GT3)も今回速かったです。僕たちもまだまだ改善しなきゃいけないのかなと思いますが、確実に一歩踏み出せたと思います」
今回の優勝で、61号車のふたりはGT300のランキングトップに浮上した。山内は今後も気を引き締めていく必要があると慎重なコメントを繰り返しつつ、残りの3レースでもファンに笑顔を届けていきたいと締めくくった。
「今回勝ったからと言っても終わりではないと思いますし、もっともっと気を引き締めてチャンピオンに向けて頑張っていかないといけません。今回ダメだったところはチームと話し合って、より強いBRZを見せられるように頑張っていきます」
「観客数が制限されている中でも、青い旗を振っている方がたくさんいて、それを見ながら最後まで必死に頑張ることができました。皆さんに感謝したいです。テレビの前の皆さんにもやっと笑顔を届けることができたので、残り3戦も同じように頑張って、一緒に笑顔になれるように頑張っていきたいです」
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