スーパーGT 第5戦:SUGO
【スーパーGT】トップ快走から一転、ペナルティ絡みで大きく順位落とした8号車ARTA。複雑な状況下で誤解生じ大混乱
スーパーGT第5戦SUGOでトップを快走するも、複数回のペナルティを受けて順位を落とした8号車ARTA NSX-GT。ピットウォールでは混乱が生じ、いくつかの誤解が起きていたようだ。
戎井健一郎 Jamie Klein
編集: 2021/09/12 10:30
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

スーパーGT第5戦SUGO決勝をポールポジションからスタートした8号車ARTA NSX-GTは、レース中盤まで首位の座をキープ。今季初勝利に向かって順調に走行を続けていた。
しかし、83周のレースが折り返しを過ぎた頃、8号車にピット作業違反によるドライブスルーペナルティが出された。そんな中、47周目には19号車WedsSport ADVAN GR Supraの車両火災によってセーフティカーが出され、ピットレーンがクローズに。8号車を駆る福住仁嶺はピットレーンクローズが解除された後、53周終了時にセーフティカー先導中ながらドライブスルーを実施したが、その後何周も連続でピットレーンをスルーする8号車の姿が確認されていた。
さらに8号車にはその後、53周終了時に行なったドライブスルー時にピットレーン出口の赤信号を無視したとして、10秒のストップ&ゴーペナルティが科されてしまった。
まさに踏んだり蹴ったりのレースとなった8号車。チーフエンジニアを務めるライアン・ディングルが当時の状況を語った。
「最初のドライブスルーペナルティに関してはピット作業違反によるものだった。左フロントを交換するクルーが外したタイヤが、地面に並行に接地していなかったんだ。タイヤを交換する時には、外されたタイヤが地面に並行に接地している必要がある」
「その結果ドライブスルーペナルティを科された。そして、それに抗議している間にセーフティカーが出てしまった」
「レースディレクターは、ピットレーンがクローズとなっている間はペナルティを消化できないと明言していた。ただ、ピットレーンクローズが解除された時、ここで入った場合にペナルティを消化できるのかについて、チーム内で混乱が生じた。いずれにせよドタバタしている状況だったので、僕たちはとりあえず試してみることにした」
「その後ピット出口の信号が赤になったが、僕たちはそれを(無視して)通過してしまった。それにより、後にふたつ目のペナルティが科された。しかも、この1回目のドライブスルーはセーフティカー中のため、結果的にペナルティ消化にはならなかった」
このように、1回目のドライブスルーがペナルティ消化とみなされなかっただけでなく、その際の信号無視でさらなる規則違反を犯してしまった8号車。つまりこの時点で彼らは、再度ドライブスルーをしなければいけなくなっただけでなく、信号無視でも何らかのペナルティが予想される状態に陥った。
そんな複雑な状況の中、ディングルとレースディレクターの間でさらに誤解が生じることになる。
「そこには僕の誤解があった」
「レースディレクターは(日本語で)『これから2周ドライブスルーしないといけない』と言っていた。僕はそれが『“今から”ドライブスルーを2度しなければいけない』ということだと解釈したんだ。彼が“これから”と言っていたので、最初のドライブスルーは(2周ドライブスルーの1周目に)カウントされていないと思っていた」
「つまり僕は(信号無視による)2度目のペナルティも、その“2周ドライブスルー”に含まれていると思っていたんだ」
「しかし、そのペナルティはまだ発表されていなかった。結局、僕たちは意味のないピットスルーを追加でしてしまったんだ」
様々な事象が重なり、慌ただしいピットワークとなってしまった8号車。今季ここまで幾度となく速さを見せながらも、今季初勝利はまたもお預けとなってしまった。
Read Also:
- 【スーパーGT】12号車カルソニックが今季初勝利! 第5戦SUGO|決勝速報
- 【スーパーGT】16号車Red Bull、予選前は“絶不調”も土壇場のセットアップ変更で2番手「チームの空気変えられた」と笹原右京
- スーパーGT参戦車両で段違いに暑い!? ホンダNSX GT3使用チームは夏場を乗り切るため悪戦苦闘
- 【スーパーGT】サクセスウエイトをどう積むか? 悩み抜いた末にスバルが編み出した“最適解”
- ホンダ有望若手を預かる“先生兼お父さん”。スーパーGTの大ベテラン高木真一が言動で示すプロドライバーの心得
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 【スーパーGT】12号車カルソニックが今季初勝利! 第5戦SUGO|決勝速報
次の記事 スーパーGT第5戦SUGO決勝レポート(GT300):61号車BRZが3年ぶりの優勝、新型BRZでの初優勝を遂げる
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment
More from
戎井健一郎

グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 2 日前
グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」
WEC
WEC
Fuji
3 日前
次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
9 日前
DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ
最新ニュース

バクーで“ヒヤリ”。F1マシンの速度差問題は改善傾向も、未だ危険だとペレス「近いうちに何か良くないことが起きるのではないか」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
45 分前
バクーで“ヒヤリ”。F1マシンの速度差問題は改善傾向も、未だ危険だとペレス「近いうちに何か良くないことが起きるのではないか」

トヨタ、ハース離脱のエステバン・オコンのWEC起用を否定「現ラインアップの調和を損ないたくない」
WEC
WEC WEC
Fuji
11 時間前
トヨタ、ハース離脱のエステバン・オコンのWEC起用を否定「現ラインアップの調和を損ないたくない」

マルケス、オーストリアで一見不機嫌だったのは「体力節約のため」日本以降全コース攻めの姿勢
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
11 時間前
マルケス、オーストリアで一見不機嫌だったのは「体力節約のため」日本以降全コース攻めの姿勢

LCRのザルコ&モレイラ、日本のスポンサー訪問し激励受ける「トップ5が目標」「週末を楽しみたい」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
12 時間前
LCRのザルコ&モレイラ、日本のスポンサー訪問し激励受ける「トップ5が目標」「週末を楽しみたい」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録