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事故後SCランで再開、再給油義務は撤廃。スーパーGT第2戦での判断について服部レースディレクターが説明。鍵は「75%」

スーパーGT第3戦鈴鹿の決勝日に行なわれた会見では、第2戦富士での2度目の赤旗中断後の判断について、服部尚貴レースディレクターから説明が行なわれた。

服部尚貴レースディレクター

写真:: Masahide Kamio

 スーパーGT第3戦鈴鹿の決勝日には、GTアソシエイション(GTA)による定例会見が実施された。そこでは第2戦富士で発生したアクシデントに対する検証結果や再発防止策について説明が行なわれたが、そこではアクシデントによる赤旗中断後のプロセスについても話題に上がった。

 3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zがホームストレート上のガードレールにハイスピードで激突したことにより、レースは59周で赤旗中断となった。ガードレールは大きく歪んでおり、何らかの処置なしでは安全にレースを再開できないような状況となっていたが、最終的に当該箇所には急造のタイヤバリアが設置され、レースはセーフティカー先導で再開された後、グリーンフラッグが振られることなく最大延長時間を迎えて62周(当初の予定は100周)での短縮終了となった。

 この一連の決断に至った経緯について服部尚貴レースディレクター(RD)は次のように説明した。

「大きなクラッシュが起こり、ガードレールも含めかなりの損傷がありました」

「その時、レース距離はレース成立に至らない75%未満の状態でした。ガードレールの打ち直しも考えましたが、最大延長時間内には修理できないと判断しました。その中で、何とかレースを続けるための策はないかと考えた結果、タイヤバリアによる応急処置が最大延長時間内に完了するか、トライしていただきました」

「その後、修復現場を見に行きましたが、タイヤバリアの縛り方等を見て、やはりセカンドインパクトが怖いと感じ、このまま続けるのはかなり難しいという判断を審査委員会としました」

「ただ、自分の中でこのままレースを終えることは考えていませんでした。できるだけ、残り時間でレースを成立させるための行為をしたいと考えていました。結果的にレースはできませんでしたが、セーフティカーでスタートして、出来るだけレース距離75%に近付けたいと思っていました」

 このように、何とかしてレース成立に近付けようとした結果、あのような判断に至ったと説明した服部RD。今後も安全第一を貫きつつも、この姿勢は継続していくと述べた。

「正直、運営団、主催者も含めてレース成立を望んでいますし、これからも事故があったからそのまま終わるのではなく、レースを成立するために今後も動いていくと思います」

「もちろん、天候等どうしようもないケースもありますが、今後も同じような考え方で、レース成立のために全力を尽くすということを、安全第一でやっていきたいです」

 また、レース距離450kmで予定されていた富士のレースにおいては、再給油を含むピットストップを2度実施することが大会特別規則で義務付けられていたが、3号車のクラッシュによる赤旗中断後にその義務が撤廃されることがアナウンスされた。作戦の一環として既に2度の再給油を終えていたチームも一部あったため、賛否を呼ぶ結果となったが、服部RDは経緯を説明した。やはりこれについても、レース成立となる“レース距離75%”が判断の鍵となっていた。

「あの(中断中の)時間帯に関しては、レースが成立していない75%未満の状態、言い換えるとハーフポイントの状態でした」

「2回の給油義務に関する我々の基本的な考え方は、スティントを分けるなら(1回目の再給油が)レース距離3分の1、(2回目の再給油が)レース距離3分の2というタイミングになる、というものです」

「残念なことに、レースは(レース距離3分の2も消化できないまま)最終的にハーフポイントで終わりました。ハーフポイントというのは、ちゃんとレースができなかったということでもあります。それも踏まえて、今回は2回という義務をキャンセルさせていただきました」

「これがレース距離75%までいっていたら、判断は逆だったと思います。2回入っていない車両に対してペナルティが出ていたと思います。フルポイント=ちゃんとレースが成立したということなので、レースにおける義務を消化していなければペナルティになります」

「基本的には、75%というのがラインになると思います。作戦として先に2回入ったところはアンラッキーになっちゃったと思いますが、公平・公正な目で見ると、判断は間違っていなかったと考えています」

 
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