スーパーGT

スーパーGT、不可抗力によるスロー走行時は「ハザードorウィンカーの点滅」が義務化。またスロー車両の後方追従も危険行為に定義

スーパーGTの2023年版レギュレーションでは、ドライバーの走行マナーに関する記載が追加。昨年の第2戦富士で起こったアクシデントを受けての変更となった。

公開日時: 2023/02/11 8:39

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

re start

 先日、スーパーGTの2023年版スポーティングレギュレーションが公開された。その中ではいくつかの箇所が前年から加筆・修正されていた。

 特筆すべきは、ドライビングマナーに関する記述が増やされた点だ。これは昨年5月に開催された第2戦富士でのアクシデントを受けてのものと思われる。

 第2戦富士のレース中盤では、GT500クラスのトップ争いが接近戦となっており、複数台がスリップストリームを使いながらメインストレートを走行していた。そんな中、その先頭を走る39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraは前方のGT300車両のスリップに入ろうとしたところ、その車両がトラブルによりスロー走行であることに気付いて咄嗟に進路を変えた。しかしその直後につけていた3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zは避けきれず、スピンしてウォールに激突するという事故が発生したのだ。

 

Photo by: Masahide Kamio

 これについてスーパーGTのレースディレクションは、この一件を「レーシングアクシデント」であるとして、再発に向けてはスロー走行となった車両と追い越す側の車両双方に、お互いの安全を守るための行動をとるべきであるという見解を示した。

 これらの再発防止策については昨年の段階で示されていたが、今回2023年版のレギュレーションが公開されたことで、改めてそれらが明文化されたことになる。

 まず、トラブルなどによりスロー走行を余儀無くされる車両について。第18条「ドライバーの遵守事項」の3項には「すべてのプラクティスセッションおよび決勝レース中において、車両トラブル等によりやむを得ずスローとなった場合はハザードもしくはウィンカーの点滅により後続車へ知らせると共に走路を外し妨げとならないように安全措置を講ずることを義務付ける」という文言が加えられている。

 昨年のアクシデントにおいて、スロー走行をしていた車両はレコードラインを外すなどの形で配慮をしていた。ただハザードやウインカーを活用すれば、より確実にスロー走行を知らせることができるのではないか、との考えからこのような策がとられたようだ。

 そしてスロー走行車両を追い越す側についても、その行動原則がレギュレーションに追加された。

 レースにおける危険防止のために定められる「GTAドライビング・モラルハザード防止制度」のページには、「危険な行為、行動の定義」という欄に次のような文言が加えられた。

・車両トラブルによりスロー走行となった場合の安全措置を怠り他車を危険な状態に陥らせる行為

・ピットインの意思を示した、もしくはトラブルによるスロー走行車両の後方につく行為

 前者はスロー走行車両に対する記述だが、後者は追い越す側の車両に対する言及となっている。追い越す側は危険察知のアンテナを張ることはもちろんのこと、前走者がピットイン、もしくはトラブルの車両であることを認識した場合は、そもそもその車両の後ろにつかないようにすれば、事故を未然に防ぐことに繋がるということだろう。これは昨年の段階から、再発防止策として示されていたものでもある。

 なお、安全に関する記述以外でも、細かいレギュレーションがいくつか変更されている。

 各レースウィークにおけるタイヤの持ち込み制限に関しては、シリーズをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表が環境負荷にも考慮して持ち込みセット数を減少させると明言していた。この言葉通り、2023年シーズンからは週末に持ち込めるタイヤ本数が1台あたり1セット削減。ドライタイヤは6セットから5セットに、ウエットタイヤは7セットから6セットに減らされた。

 またFCY(フルコースイエロー)の手順も微調整されている。これまではFCY宣言が出された時点でFCYボードがポストに掲示され、この時点で追い越しが禁止に。そこから約10秒後に全ポストで黄旗が振動提示され、このタイミングで全車80km/h制限がスタートする、という流れであった。

 しかし今回公開された運用規定では、FCY宣言後にまず黄旗が振動提示されると記されている。そして10秒後にFCYボードが出されて、80km/h制限になる。つまり黄旗振動とFCYボード掲示の手順がそのまま入れ替わったような格好だ。

 

関連ニュース:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 フロントマスクが変わる60号車LMcorsa、それが目指すところとは? 吉本大樹「空力の前後バランスを適切に取るのが目的」

次の記事 元DTM王者と言えど一筋縄ではいかない? 今季からスーパーGT参戦のスペングラー「学ぶことはたくさん。でも楽しみ」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

最新ニュース



角田裕毅、F1スペインGP初日は8番手。初開催のマドリンクは「走っていてすごく楽しいサーキット」

F1

F1 F1

スペインGP

4 時間前

角田裕毅、F1スペインGP初日は8番手。初開催のマドリンクは「走っていてすごく楽しいサーキット」



加藤大翔が初のポールポジション獲得! レース2はタポネンPP……ランキング首位のスレイター下位に沈み、大ピンチに|FIA F3最終戦マドリード予選

FIA F3

F3 FIA F3

Madrid

6 時間前

加藤大翔が初のポールポジション獲得! レース2はタポネンPP……ランキング首位のスレイター下位に沈み、大ピンチに|FIA F3最終戦マドリード予選



角田裕毅も8番手、僚友リンドブラッド4番手好調も大クラッシュ……アストンマーティン・ホンダにはトラブル相次ぐ|F1スペインGPフリー走行2回目

F1

F1 F1

スペインGP

7 時間前

角田裕毅も8番手、僚友リンドブラッド4番手好調も大クラッシュ……アストンマーティン・ホンダにはトラブル相次ぐ|F1スペインGPフリー走行2回目



F1スペインGP FP2速報|角田裕毅は8番手。リンドブラッド躍進4番手も大クラッシュ!! 最速はアントネッリ

F1

F1 F1

スペインGP

8 時間前

F1スペインGP FP2速報|角田裕毅は8番手。リンドブラッド躍進4番手も大クラッシュ!! 最速はアントネッリ

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録