野尻智紀、フリー走行最速も改善の余地あり?「今日は長い夜になりそう」
2020スーパーフォーミュラ第7戦富士。フリー走行でトップタイムを記録したTEAM MUGENの野尻智紀だが、予選に向けてさらなる改善が必要だと語った。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれている2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の第7戦。土曜日のフリー走行でトップタイムを叩き出した野尻智紀(TEAM MUGEN)だが、マシンの仕上がりに関しては満足している様子はなかった。
午前の専有走行で5番手につけた野尻は、午後のフリー走行ではさらにタイムを上げ、終盤に1分20秒708をマーク。トップで週末初日のセッションを終えた。
結果だけを見ると幸先の良いスタートを切ったかに思えたのだが、まだ100%のポテンシャルを引き出せている状態ではないと野尻は語った。
「色々とテストはできましたが、おそらく笹原選手が最後に走っていたら、もうちょっと速かったと思うので、個人的にはまだ100%ではないです。まだ6割~7割くらいかなという気もしています。なので、まだ伸び代はあるのかなと思います。そこをしっかり伸ばさないといけないし、それでやっていって、もっと良くなれば良いですし、ダメだったら仕方がない……というところではあります。とりあえす明日に向けては、何かしら改善しないといけないかなと思っています」
「(フリー走行の終盤では)新品タイヤを履いていなかった選手もいるので、それを考えると……多分ギリギリでQ3にいけるかどうかくらいじゃないかなと思います。なのでドライバーとしてもそうですけど、チーム全体をもっとプッシュしていかないといけないかなと思っています」
フリー走行を終えてからもエンジニアと長時間にわたってミーティングを続けていた野尻。しかし日曜日に向けた方向性を見出すという点では、結論が出るまで少し時間がかかりそうだという。
「(日曜日に向けた改善のヒントは)たくさんありますけど、どれをやっていくのが良いのか……。リスクも当然あるので、その辺りと相談しながらになるかもしれません。本当に何が最適なのかというところを、これからもっと突き詰めて見ていかなければいけないです。ちょっと今日の夜は長くなりそうかなという感じです。このスーパーフォーミュラはギリギリの戦いが一番面白いですし、こういった詰める作業も楽しいところではありますね」
第6戦鈴鹿を終えて、有効ポイントでトップから8ポイント差のランキング3番手につけている野尻。条件付きとはなるが逆転チャンピオンの可能性が残っている状態だ。王座争いについては何としても勝ち取りたいという強い気持ちは持ちつつも、気負うことなく充実した気持ちでタイトル争いに臨みたいと語った。
「(逆転チャンピオンに関しては)僕は条件が色々あるので、少なくとも予選ポイントをしっかり獲って、決勝も優勝とか表彰台とかを獲得しなければいけません。その結果がダメであれば仕方ないです」
「僕は挑戦者ですし、今回争っている平川選手、ニック選手、山本選手は何かしらのカテゴリーでチャンピオンを獲っています。個人的に気負うものが何もなく楽しくやれているかなと思います」
「もちろん、何が何でもチャンピオンが欲しいという気持ちはあります。そのために色々やっていますし、チームにも無理なお願いをして、ここまで準備してきました。ただ、その気持ちが足枷になる場合も多々あると思います」
「ここ最近の僕自身のパフォーマンスはそこまで悪くないと思うので、いつも通りやった結果がダメだったら仕方ない。いつも通りやれていれば、そんなに後悔しないと思います。ひとりの選手として見た時に、自分が何をしていったら後悔をしないのかというところも考えてやっていくのが、レース中も一番パフォーマンスを出せることだと思っています。そういう意味では、そこもうまく考えて、ここまでレースウィークを進められています」
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