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シーズンオフテストでみせた“次への可能性”、カルデロン「2021年も同じ体制で戦えたら最高」

2020スーパーフォーミュラにレギュラー参戦したタチアナ・カルデロン。シーズン中にはポイントを獲得することができなかったが、最終戦富士と、その後に行なわれた合同・ルーキーテストでは次に繋がる大きな可能性を示す走りをみせた。

タチアナ・カルデロン Tatiana Calderon(ThreeBond DragoCORSE)

写真:: Masahide Kamio

 2020年の全日本スーパーフォーミュラ選手権に唯一の女性ドライバーとして参戦したタチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)。一度も入賞することができずシーズンを終えてしまったが、最終戦の富士を境に、関係者の間で彼女への注目度が大きく上がった。

 当初はフル参戦する予定だったカルデロンだが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限等の関係で第2戦岡山と第3戦SUGOの欠場を余儀なくされ、合計5戦のみの出走となった。それでも、レースごとに様々なことを学習していっている様子だった。

 最終戦の富士ではフォーメーションラップのスタート時にクラッチトラブルに見舞われてしまい、ピットスタートを余儀なくされた。これで大きな遅れをとってしまったが、その後のレースペースは目を見張るものがあり、ベストラップは全体の5番手となる1分22秒472を記録。タラレバではあるが、もしトラブルなく順調にレースをスタートできていれば、ポイント獲得も十分に狙えるパフォーマンスだった。

 その勢いは最終戦の2日後から行なわれた合同・ルーキーテストでも維持され、1日目には1分20秒935を叩き出して総合7番手に入った。これにはテストに参加していた他のチームの関係者も驚くほどで、一気に注目を集める存在となった。

「最終戦の段階から自信を持って走ることができていました。チームがすごく良い仕事をしてくれて、セットアップもより乗りやすいものになっていました。1分20秒台が出たときもすごく良かったです」

「実は、最終戦のレースでも同じような走りができていました。残念だったのがクラッチトラブルが出てしまったこと。それで上位に食い込むことができませんでしたが、テストではしっかりとパフォーマンスが出せたので良かったです」

 そう語ったカルデロン。1年を通してスーパーフォーミュラというレースとSF19というマシンへの理解が深まったことが、タイム更新につながったのは間違いないが、開幕前に唯一走り込むことができた富士スピードウェイが舞台だったということも、大きな要因だったようだ。

「もちろん、もっと細かいところを改善していく必要はあるけれど、鈴鹿で良い感触を得られてそこで力強い走りができたことが、富士に向けてすごく自信になりました。あとは、コースを経験しているということも、私にとっては大きな助けになりました。事前に走り込んだことのあるコースでレースを迎えられたのは、今回の富士が初めてでした。やっぱり鈴鹿までのレースと比べるとすごく楽に感じました」

「やっぱりSFのマシンでそのコースを走っているかいないかの違いはすごく大きかったです。そういう意味では、今年は初体験のコースばかりで、なかなかパフォーマンスを出すことができませんでしたが、その中でもひとつずつ積み重ねて、ペースを掴んでいくことができました」

「もし2021年もこのシリーズに参戦できれば、今年以上に良い走りができると思うし、簡単に感じることができるところも増えると思います。それでも、2020年にSUGOと岡山を経験できなかったのは残念ですけどね」

 決勝でのロングランペースでは大きな進歩をみせたカルデロンだが、まだまだ課題はある様子。彼女曰く、特に新品タイヤのウォームアップを改善しなければならないという。スーパーフォーミュラではコロナ禍で変則的になったスケジュールへの対応策として、シーズン後半のレースではタイヤウォーマーの使用を認めたのだが、これにかなり助けられたとカルデロンは語った。

「やっぱりタイヤウォーマーに助けられているところはすごくあります。ピットアウトしてからどういうペースでタイヤを温めていくのが良いのかについては、今でもすごく難しく感じるところがあります。だから、1周を完璧な状態でまとめるのに苦労しています。でも、この1年の経験によってヨコハマタイヤを(開幕戦と比べると)扱えるようになったなと思える部分も増えたし、タイヤの長所や短所など、特徴を理解することができました」

 2021年の体制についてはまだ正式なアナウンスはないが、カルデロン自身は同じ体制でスーパーフォーミュラでの2シーズン目も参戦したいと希望している。

「2021年もスーパーフォーミュラで戦えたら最高だなと思っています。今回のテストではそれぞれ行なっているメニューが異なりますから、何とも言えません。でも、もし2021年もこのチームで走ることができれば、最高だと思っています。なぜなら私は今までのキャリアの中で同じチームで2シーズン目を迎えたことがありません」

「同じ体制で次のシーズンも臨むことができれば、ちょうど安定し始めてきた状態を継続して次に進むことができます。そうすれば、ポイント獲得や表彰台争いもできるかもしれませんし、何より自信を持って開幕戦を迎えられます。できれば、そうなることを願っています」

 コロナ禍により例年よりも大変な状況にも関わらず、なんとか日本のトップカテゴリー参戦1年目を終えたカルデロン。ファンと触れ合う機会が少なかったことに彼女も残念がっていたが、それでもグランドスタンドをはじめサーキットに足を運んで熱心に応援してくれたファンに勇気づけられたと語った。

「新型コロナウイルスの影響でファンの人たちに間近で会えないことが何より残念です。私はF1を含め色々なカテゴリーのファンをみてきたけど、日本のファンは一番だと思っています。毎回グランドスタンドにはコロンビア国旗が掲げられていて、すごく勇気付けられました。本当に感謝しています」

「2021年もここに来ることができれば、コロナウイルスの状況がどうなっているかによりますが、ファンと触れ合える機会が増えることを願っています。改めて日本のファンは素晴らしいなと思いました。また2021年以降も日本に来られればなと思っています」

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