F1行きのチャンスを2度フイに……ダニエル・ティクトゥム「僕は余計なことを喋りすぎた。でもそれが僕だ」
ダニエル・ティクトゥムは、F1にたどり着く可能性が「ほとんどなくなってしまった」と認め、レッドブルとウイリアムズの育成から外されたことで「チャンスをフイにしてしまった」と語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
現在FIA F2に参戦するダニエル・ティクトゥムは、これまで何度もF1に近付きながらも、そのチャンスを逸してきたドライバーと言える。かつてはレッドブルジュニアに所属していたが2019年に契約を解除され、その後加入したウイリアムズ育成も、今年に入って放出されてしまった。
そしてウイリアムズは今年9月、2022年にニコラス・ラティフィとアレクサンダー・アルボンを起用することを発表した。ティクトゥムは、ラティフィが契約を延長した時点でどのみち自分にはF1昇格のチャンスは無かっただろうと考えている。
テックトゥムは、自らがウイリアムズのドライバーアカデミーから外された理由について多くを語ることはしなかったものの、これまで自分が「喋りすぎた」こと、そして「言うべきではないことを言ってきた」ことを認めている。その「言うべきではないこと」には、彼がTwitchの配信でしたラティフィに対する批判的な発言も含まれているのかもしれない。
モンツァでのF2のレースウィークエンドの後、ティクトゥムはこう語った。
「僕のF1行きのチャンスはほとんどなくなった。2つのプログラムからクビになったドライバーを僕は他に知らない。厳しいけどこれが現実だ」
「どちらの状況においても(育成プログラムからの放出が)正当であったかは議論の余地があると思うけど、気にしていてもしょうがない。僕は残念ながらF1チームから引く手あまたとなるような人材ではなかった」
「もちろん僕は変わってきているし、日に日にそういう人材に近付いていると思っている。でも僕はもう(F1行きの)チャンスを逃してしまったと思っている。だから来年何をするかは分からない」
「レースで勝って、たくさんのお金を稼げるような方法を見つけられなければ、僕の資金は底を突くだろう。何かチャンスを掴めればいいと思っているし、僕は他のF1チームやアメリカのどこかで価値ある存在になれると思っているけど、今は何とも言えない」
ティクトゥムはウイリアムズとの関係が終わってしまったことを「非常に残念だ」としながらも、チャンスはまだ僅かながら残されているはずだと信じている。
「僕たちの住む世界、僕たちのスポーツでは、非常に政治的で不公平なこともある。最高のドライバーや才能あるドライバーがトップにたどり着けないこともある」
「それが悪いことだったかは別として、これまで僕は喋りすぎたし、言うべきではないことも言ってきた。でもそれが僕なんだ。僕は現代のF1ドライバーの型にハマっていないんだと思う。落ち込んでいるけどこれも人生だ」
「ウイリアムズを離れることになったのは本当に悲しい。僕は速さがあると思っているし、絶対とは言えないけどいつかF1に戻る道があるかもしれない。でも期待はできないね」
今季のFIA F2は残り3ラウンド9レースとなったが、ティクトゥムはここまで1勝を挙げてランキング4番手。ポイントリーダーのオスカー・ピアストリとは45点差となっている。
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