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「今がチャンス!」フェルスタッペン、チームの指示に反対した理由を説明

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1 70周年記念GPの決勝レースで、メルセデス勢を追いながらも、自信を持ってタイヤをマネジメントできたため、チームの警告を無視したという。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16, Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ハードタイヤでスタートするという戦略を成功させ、F1 70周年記念GPで勝利を収めた。

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 フェルスタッペンは第1スティントで、ミディアムタイヤを履くメルセデス勢2台よりも速いペースで走行。メルセデスの2台がピットストップを行ない、ハードタイヤに履き替えた後も、フェルスタッペンのペース上の優位は揺るがなかった。

 ハードタイヤでスタートするという戦略を活かすためには、最初のスティントでタイヤをしっかりとマネジメントすることが重要であると、フェルスタッペンは十分に認識していた。しかし、メルセデス勢がタイヤに苦しんでいるのを知るや、フェルスタッペンは彼らとの差を縮めていった。これについてレッドブルのピットは、タイヤのマネジメントに専念するよう指示を出した。

 この時フェルスタッペンは、無線で次のように返答している。

「これはメルセデスに近づく唯一のチャンスだ。おばあちゃんのように、後ろに座っているわけにはいかない」

 そうしてフェルスタッペンは、メルセデス勢がピットに入らざるを得なくなるよう、プレッシャーをかけていった。

 レース後に取材に応じたフェルスタッペンは、当時はタイヤを十分に労ることができていたと感じており、メルセデスが苦しんでいる状況を最大限に活用したいと考えていたことを明かした。

「僕はすでに、自分のタイヤをしっかりと労っていた。でも彼らのタイヤは、完全に消耗していた。穴が空いているのが見えたんだ」

 そうフェルスタッペンは語った。

「しかしそれは、マシンに燃料がまだ多く残っていて、車重が重い時にタイヤに起きることだと予想された」

「でも、これまでのレースでもやっていたように、ただ後ろに留まりたくはなかった。だから少しプレッシャーをかけるチャンスがあったから、やってみたいと思ったんだ」

「ターン13でルイスに近付いた時、決定的な瞬間を迎えた。グリップの面でアドバンテージがあっても、彼らに近付いて走るのは本当に難しかったんだ」

「でも、彼らはその後に、走り続けることが不可能であるところに到達した。そして彼らはピットインした。そこが、僕のレースがスタートしたところだった」

 フェルスタッペンは、ボッタスとハミルトンの後方を走った際、自分のタイヤも痛めてしまうことを心配していたと認める。しかしそのことによってレースの戦略が台無しになることはないと感じたため、チームの指示に反対したという。

「特にマシンがかなりまともだということを知っていて、後ろで我慢しているのは大嫌いだ」

「時にそれは、自滅に繋がってしまうかもしれないし、タイヤを壊してしまうかもしれない。でも、今日はそういう状況ではなかったと思う」

 今回の勝利により、フェルスタッペンはボッタスを抜いてランキング2番手に浮上。ランキング首位のハミルトンとの差を30ポイントに縮めている。

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