大差でのF1タイトル獲得にフェルスタッペンも驚き「フェラーリとの性能差は接近していたのに……」2023年は接近戦を予想
F1 2022年シーズン王者のマックス・フェルスタッペンは、ランキング2位となったフェラーリのシャルル・ルクレールとの最終的なポイント差は「ちょっと意外だった」と感じているようだ。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2022年シーズン、4レースを残す日本GPで自身2度目のF1ドライバーズチャンピオンに輝いた。最終戦アブダビGPでも勝利を重ね、シーズン最多勝となる15勝を挙げて計454ポイントを稼ぎ上げた。
シーズン序盤はフェルスタッペンのライバル筆頭と目されたフェラーリのシャルル・ルクレールだったが、最終的にフェルスタッペンに146ポイント差をつけられ、ドライバーズランキングで2位となった。
そうしたポイント差に、フェルスタッペン自身も驚きを隠せないようだ。
ルクレールはシーズン開幕3戦中2勝を挙げ、第3戦オーストラリアGP終了後では2回のDNFを記録していたフェルスタッペンに46ポイント差をつけていた。しかし信頼性の低さと戦略ミスもあり、第11戦オーストリアGPを最後に以降は未勝利。その結果、フェルスタッペンとは大きなポイント差が開き、シーズン終盤はフェルスタッペンの独壇場といった状況になっていた。
フェラーリとルクレールにもっと長くタイトル争いに加わって欲しかったと思うか、そうフェルスタッペンに尋ねると、彼は次のように答えた。
「ある意味ではイエスだ」
「でも、マシン(の性能差)がどれだけ接近していたかを見れば、これほど大きなギャップがあるのはちょっと驚きだ。僕らが本当に優勢だった週末はあまりなかったからね」
「ただ最終的には、特に2021年のようなシーズンの後では、全てが上手くいったことにかなり満足しているんだ。毎年のように、こういう戦いができるとは限らないからね」
「2023年はとにかく、全チームが接近すると思う」
Photo by: Erik Junius
フェルスタッペンは2021年シーズン、最終戦アブダビGPで最終ラップの再スタートにおける大論争があったものの、シーズンを通してメルセデスのルイス・ハミルトンと熾烈な優勝争いを繰り広げた末に、初のタイトルを獲得した。
翌2022年もレッドブルとメルセデスの2強によるタイトル争いが予想されたが、蓋を開けてみると、メルセデスが新テクニカルレギュレーションの適応に苦戦……一方でフェラーリがレッドブルとの優勝戦線に名乗りを上げた。
メルセデスはシーズン終盤のサンパウロGPでは一勝を挙げたものの、ハミルトンはF1キャリア初のシーズン未勝利に終わった。
しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、メルセデスが2023年シーズンにレッドブルのタイトル防衛における最大の脅威になると考えており、序盤からタイトル争いに復帰すると予想している。
フェルスタッペンもメルセデスがタイトル争いに戻ってくるというマルコの考えに同意し、次のように語っている。
「そうだね、間違いない。彼らはタイトル争いの中にいるはずだ」
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